風紀の副委員長

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ガシャンッという音で目が覚める。ぐっすり寝てたのに、アイツまた何か倒してんな。 寝起き最悪だから近づきたくないんだよなー、仕方ねえ起こしてやるか。 ベッドから体を起こし隣の部屋に向かう。 「おはよー、起きたか?」と声をかけるとこちらを睨む瞳と目が合う。 「怒んなよ、起こしに来ただけじゃんか」と言いながら部屋に散乱している物をどけてベッドに近づいていく。 「これからご飯作るから、それまでに起きてこいよ」と声をかけつつ布団を剥ぐとこちらに向ける視線が強まる。そんな怒んなよー。 「じゃあな、二度寝すんなよ」と言いながら俺は部屋を出た。 共用部のキッチンに立ち、朝ごはんを作る。冷蔵庫を覗きながら何を作ろうか考えていく。 ベーコンに卵に、あと何使おうかな。 そんなことをしているうちに手先は動いており、二人分の朝ごはんを作り出す。 そうこうしているうちにルームメイトの難波千秋(なんば ちあき)が起きてきた。
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