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イッサは宇佐美の家族からの好かれ方に驚き、嬉しくなり、なんだか置いてけぼりを食らった気がして寂しくなりました。
若い男たちの一人がイッサに気づきました。
「え? 誰?」
宇佐美は家へと上がりながらみんなに告げました。
「新しい家族だ。お前たちの、弟? そう、新しい弟だ」
宇佐美のその言葉に、若い男たちは歓喜の声を上げました。
「やった!」
「弟だって!」
「俺、弟ほしかったんだよなぁ!」
宇佐美は喜ぶ男たちをたしなめながら、
「とりあえず、リビングに全員集合!」
と男たちを引きつれてリビングに向かいました。
経験したことのない大騒ぎにイッサは固まってしまいました。
そんなこともかまわず、男たちは嬉しそうに、イッサの荷物を受け取り、イッサと肩を組んで、イッサをリビングへと連れて行きました。
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