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「愛」の感情変化の非日常さ
人というのは失い、そして得る事で成長していく生き物である。
その事象は全て同時に取引される。
そしてその物理的取引は日常的に繰り返される。
描こうと思ったのは『愛情の形の変化』である。
人は「恋」をし、やがて誰かと一つになり、お互いに心の隙間を埋めあっていく。
「埋まっていく」過程に人は恋をしていく。
しかし、必ずその隙間は時の経過によって埋まる。
途端、その「愛」は知覚できなくなる。
否、正確に言うのならば「愛の形」が変化し、それに触れたことのない者はその埋まった部分がどれだけ大切かを理解できない。
それは家族愛にほかならないのだ。
知覚出来るものとは、その存在を体感したことが1度でもあるものの事を言う。
また、それは知覚することが可能だが一生で1度しかその変化に「初めて」気が付くことはできない。
これこそ、"非"日常 と言えるのではないか。
又、そこで「感情の迷子」になった時、人は過去の経験から「新たな新鮮な恋」に逃げがちである。
だけれどその先に真の幸せは無いのだ。
一生、埋めてもらう"だけ"の奴隷になってしまう。
そうした人間に待っているのは『破滅』だ。
鯨にはある伝説がある。
ある時ふと、鯨は陸に憧れを持った。
そして陸に上がってはみたものの、やはり海の世界が愛おしく、海へと還っていったそうだ。
一方、陸に残った鯨は後に人間になったという。
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