第一章:目覚めた時には。

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第一章:目覚めた時には。

「うん… ここは…? どこ…?」 薄暗い部屋に僅かな蝋燭の揺らめき。 広い、そして天井も高く家具も少ない… でも素人が見ても判る程の高価な品々が数点置かれているだけ。 かなり広い部屋なのは判るけれど… そんな部屋の中央にある、1番大きなベッドの上に私は居た。 「起きましたね。 初めまして、姫。 500年以上… 姫である貴方を待っていました。 貴方以外、我が一族の子は産めない… 同時に今まで私もです。」 いきなりの声に驚き。 それを誤魔化すように私は大きい声で言い返した。 「え、ひ、姫!? いや、その前に誰!? 『ここ』は… どこ!?」 「驚かれるのも無理はありません。 ここは我ら妖狐族の『最深部』です。 世間からも隔離された空間であり… 『異界』にもなる場所です。」 「よ、妖狐? 何を… 何を言ってるの!? 私は、そう、確か家に帰る… 途中だった筈で… なん…」 私はサッパリ判らない。 でも穏やかな口調で聞こえた。 「少し『幻覚と術』を使わせて頂きました。 申し訳ありません。 姫…」 「え、いや、だから… 『姫』って何よ。 私は普通の…」 そこで私は改めて声の主を、しっかりと見た。 薄暗くても判る… 全てが創られたような整った顔立ちの美貌。 金色のようで少し緑も混じる不思議な瞳。 髪は色素の薄く、細い糸のような銀色。 高い背丈にスラリとした… 民族衣装のような姿が良く似合う『男性』だった。 私が戸惑っていると彼の方から自然に… 凄く自然に優しく言ってきた。 「いいえ、姫。 貴方は我ら『妖狐一族』で唯一の存在。 『母』にもなる方です。」 「は、母…?」 何を言ってるんだと。 もう理解が出来ずに私は立ち尽くす。 また彼は優しく少しだけ笑う。 「簡単に説明を致しますね。 我ら一族は長命ですが、現状では『男』しか産まれていません。 けれど『人間界で数百年に1度』だけ… 我らを産める。 我らの『母体』に成り得る女性が産まれます。 その『女性が貴方』です。 我らを救う姫、唯一の存在でもある。 その者の事を『姫』と呼んでいます。 そして姫を得なければ、一族の繁栄などもなく… 存亡の危機にとなるのです。 それゆえ、必ず『姫』を一族に迎え入れ… 我らの『子』を宿して頂かねばならないのです。」 淡々と言ってくれる… この『美貌の男性』は一体、何を言ってる? 私は呆気に取られそうになるけど。 しっかり正気を保たなくては!! 改めるよう首を横に振って正気を取り戻す。 深呼吸もしてから私は『彼』と向き合う。 「あの… 冗談は止めてくれないかな? 私は至って平凡な女学生なの。 もう帰る。」 そのまま私は部屋に唯一ある『ドアへ向かおう』とした。 けれど急に万華鏡のよう視界が歪んだ。 そして気付くと私は、なぜかベッドの側に居た。 また私はドアへと向かおうとするけど… さっきと同じにで視界が歪んだかと思うと。 なぜかベッドの側に戻ってた。 私には訳が判らない。 そんな時、彼の声が聞こえた。 「姫… 貴方では『無理』でしょう。 『私の結界』から『貴方』は出れません。 私は『妖狐一族の現当主、銀楊(ぎんよう)』と申します。」 「ぎ、銀…?」 既に『今の現象』にもだった。 頭の中で説明が付かないまま… また私は首を横に振って考える。 でも、それ… 随分と『強行手段』みたいな事を? してくれるじゃない? もう、なぜを飛び越えて… 『怒り』すら湧き上がってくる。 私は少し睨んで彼に強く言った。 「ぎん…なんたらだか知らないけど!? 当主なのに私へは随分と丁寧な口調ね!! こんな、いきなり? しかも『勝手に連れて来て』おきながら… 訳の判らない状況で!? そのまま『はい、そうですか。』なんて… 言える訳がないでしょう!?」 「確かに『強引なやり方』で申し訳ありません。 ですが私達一族は『貴方が居なければ』終わりなのです。」 それでも彼は軽くお辞儀までしてくる。 私は少し様子を見てたけれど… 結局ここから『帰す気はない』ように思えた。 もう1度、私は深呼吸をしてから良く考えて言う。 「あのさぁ… 何か… いや、これは誰かになる? もう『勘違い』してないかな?」 「勘違い、ですか?」 どうにか私は彼へと言うけど? 全く何も変わらない様子で優しい顔で少し笑うだけ。 私は彼に勘違いだと説明も兼ねて言う。 「だから私はね。 今までの人生、特に『取り柄』もないし? また親も普通の、会社員の、一般家庭なの。 由緒正しい~とかな『血筋』でもない訳。 自分で言うのも悲しくなるぐらい。 ごくごく平凡、普通。 それなのに? その訳の判らない『一族の姫』とか… 普通あり得ないから。 うん。」 あぁ… 本当に自分で言っていても… 悲しくなるぐらいに平凡、普通。 そう… 私は、どんな男の子達からも相手にされない。 そんな現実を思い出しながら… 自分自身を言っていながらも… 落ち込ます事をさせてくれると本当に思える。 知ってる銀楊(ぎんよう)は少し笑って言う。 「姫? 貴方の左胸。 少し上に『産まれた時』からですが… 『刻印』を持ってませんか?」 「刻印? あぁ… 良く判らない模様みたいなやつでしょって。 あるけど… 何で知ってるの?」 彼は普通に少し笑いながら言った。 「代々、『姫』は必ず『転生』する際。 その『刻印』を持ち、産まれてくるのですよ。」 私は呆れた。 「あの、いや、ちょっと待って? そんな『痣の1つ』で大袈裟な…」 彼は全く変わらず… 更に言った。 「確かに『姫』は、いきなりで驚きでしょうが。 我ら一族は『貴方が18歳になる』のを。 ずっと陰ながら見守り続けてました。」 えっ? ************************** 銀楊(ぎんよう)は内心。 この時ですら『常に』考えていた。 それは『今』でも変わらない。 だからこそ『全て』を言わない。 勿論、『当主』としての立場もある。 だが『刺激は避ける事』を優先させた。 また『同じ』よう… 『一族から守る為』にも『必ず先』だろう。 しなければならない事を。 『長である』からこそ『避けれない』が… 更に言うならば『姫』と関わる者達もだった。 銀楊(ぎんよう)は『一部の妖狐達のみ』で徹底していた。 常に『姫の観察』もと銀楊(ぎんよう)は思考する。 言動も含め『先にとする』だけでもあった。 ************************** 「うん?」 何だか… 今、とんでもない事を? サラッと言わなかった? この人は… 銀楊(ぎんよう)は優しく笑いながらも言う。 「何度も『危険』からもです。 我らが『防ぎました』よ? 覚えていますか? 例えば、そう… 貴方が4歳の頃に『崖から落ちた時』も… 無傷だった事などは?」 「あ… 確か、小さい時に? あそこから落ちたのに無傷は『奇跡』だって…」 言われてから私も思い出す。 確か4歳ぐらいだかで… 親戚の家へ遊びに行った時に高い崖から落ちた事を。 両親からも聞いたけれど。 当時は『最悪な事』も考えられていたにも関わらず。 私は『無傷』で崖下に気絶していたと。 先に察して銀楊(ぎんよう)は少し笑う。 「他にも何度か『危ない』事などを。 回避させてきたのですが… 貴方からは長い時を。 我らからは短い時を。 ずっと『見守って』ました。」 えっと、それは、つまり? 私は知らないところで産まれてから… ずっと監視されてた? そんな意味にも捉えられる発言。 でも守ってくれる側なの? 既に頭が混乱しそうになりそうな状態で悶々としてると… 突然、彼が近付いて来て、それにも私は驚く。 「な、何?」 えっ? 極力、銀楊(ぎんよう)は優しく言う。 「あぁ、やっと念願が叶います… いきなりですが。 失礼いたしますことを。 ですが…」 そのまま突然、抱き締められて驚くけれど。 すぐ私は唇を奪われる。 「ん…!? んんっ…!!?」 目を閉じる余裕すらなく… ただ舌がヌルリと口内を舐めてくる彼に… 私は何も動けない。 「ん…!! ん、っっ!?」 抱き締められた力を緩めず。 彼は唇を離して言った。 「間違いではない… やはり、貴方が『姫』だと。 丸で果実のように甘い… そして私は貴方を愛してます。」 再び耳や頬にキスをされ… 私は動揺しながらも一気に恥ずかしい以上にだった。 困惑しても必死に… 「ちょっ!? いきなり… や、やだっ!!」 でも逃げられない!? 敵わない力で簡単に私は抑え付けられてしまう。 「姫。 失礼ながら、その果実を。 私が『最初に頂かねばならない』のです。 どうか、身を委ねてください…」 「な、何をっ!? んんっ!!」 絡まる舌からも逃れながら『抵抗する私』を。 彼は変わらぬ優しい顔で答えた。 「姫? 我らは『姫』が居なければ… 『新たな命』が得られないのです。 やっと『500年ぶりに産まれた姫』を。 どうしても求めずには、居られない… 我らにとって『姫である貴方だけ』がです。 そして唯一の母にもなるのですから…」 「そんな… そんな事、私は知らない!! 離して!?」 銀楊(ぎんよう)も察するが極力、優しく常にと。 先に優先しながらも言う。 「そうですね… けれど、姫。 ですが我らは貴方を。 早く姫に『次代の子』を。 産んで頂かねばならない…」 彼が捕まえている腕に力が僅かに強めた… 一切、私が逃げられない力で… 「やっ、ぁっ。 やめっ!?」 「大丈夫です… ご安心を。 貴方が『処女である事』も全て… 私が『忘れさせて』差し上げましょう。 身を委ねてれば大丈夫です。」 「まっ、んっ…!! んんっ!?」 激しいキスで息が少し苦しい。 けれど彼は少し唇は離すけれど、腕も緩めず… キスもしながら徐々に私の服まで剥がしていく。 「や、やめ!? はぅっ、ん。」 彼の指先が乳房の先端に触れる。 『初めての事』に困惑しながらも逃げられない。 「姫、大丈夫です。 さぁ、私の全ても捧げます。 これからも、ずっと。 愛してるからこそ…」 「あっ、あぁ…!? んはぁっ。 んっぁあ!?」 優しく触れてくるけれど。 私は初めて知る男性の掌の大きさ。 揉まれながら乳首まで摘まみ上げる。 更に舌も首筋を這う。 彼は片手でと私の両手首を拘束しながらもだった。 一方的な愛撫を私は『初めて』にも関わらず… 身体が『反応する』事に動揺する。 「あっ、ああぁ… やぁ、やめ、いきなり… や、んっ!? ん… んんっ…」 私が言う前にとキスで言葉を奪われてしまう。 そんな僅かに離れた唇からすらも彼は優しく囁いてくる。 「あぁ… とても素晴らしい、姫? 私にと反応をしてます。 『身体は受け入れよう』としてますよ? だから、そのままです。 全て、ご安心を。 人の世では『神隠し』として… 貴方への『記憶も改ざん』されます。 これからは『永遠』に我が一族でと… そして『私の妻』に…」 すぐ私は叫ぶ。 「や、嫌だぁ!! 私を帰して… んんっ!? んっ、ぁあっ!!」 またキスでと、でも指先でと… 彼が今度は乳首に触れながらも言った。 「貴方は『我が一族の姫』ですが。 すぐ『私の愛する妻』になる。 私も早く貴方を抱きたい程、姫を愛してます。 ずっと… 我慢していたのです。」 「ん… んぁっっ!?」 何かが私の腕を掴みながらも… 彼が私の両膝を掴み広げようとする。 「や… あぁっ!?」 手首への拘束、それを見て私は勝手に震えた。 彼から伸びる複数の尾だった。 銀楊(ぎんよう)は察して先に優しく笑って言う。 「我が一族でも… 特に私を含めた一族は『歴代の血が濃い』のです。 この尾が、貴方を傷付けたりしません。 さぁ、私に身を委ねて… そして私は愛してる貴方へと『最上の快楽』を。 唯一の我が姫、我が妻、我が母に。」 「やぁ… んんっ。」 そのまま開かれた脚すら閉じられない力で彼は舌を。 初めての事にも関わらず、私は身体が跳ね上がる。 彼の舌先がジワリと割れ目に這いながら入り口ばかり… 「あぁん!? やぁ… そこは… やめてぇ!?」 時折、しゃぶるように舐めてくる。 ようやく私も気付く。 彼の尾が… いくつも、ある事に… その尾が私の両手を拘束しながら更に腰に回り込み。 逃がそうとしない力で固定してくる。 他の尾も乳房には優しく絡み付き、揉みながら… それなのに複数の尾が、それぞれ動き乳首まで刺激を。 「ひっ、あぁ… やぁ、なに、これ… んあぁあっ!?」 「あぁ、姫。 これでも私は『長』なのですよ? 『1番の妖狐』として『当主』でもある事。 貴方は『私に』と身を委ねていれば… 大丈夫です。」 尾が何本あるのか私には、もう判らない。 次第に脚も固定されてしまうと彼は指先でだった。 過敏な入り口へと触れてきた。 「ひぁん!? あぁぁっ!?」 ゆっくりと彼の指が筒内に入り込むのが判った。 何かを『確認』するよう念入りに中を擦られ… 私は思わず叫んだ。 「やぁ!! だめ、やめっ!! だめぇ!! あぁあ…!?」 銀楊(ぎんよう)は『全て確認』をした。 傷を付けないように… それに『最初』ならば尚更、注意を。 『反応』すら逃さないよう… 「姫… もう判りました。 姫の中は思ってたよりも小さいのですね。 傷など付けてはいけない… 最初は、これぐらいの大きさが限界そうです。」 彼は優しい顔で、そして自らの男性器を。 まさに肉棒とも見えるものを。 私に見せて言った。 「ひっ!? や、やだ、やめて… 私は!!」 『初めて』見た、男性の性器… その生々しさに私は身体が勝手に震えた。 けれど彼は… 「姫、私も知ってます。 『初めての事』に戸惑うのは仕方がないでしょう? 充分、判ってます。」 すぐ私も、どうにか言う。 「ちが、や、そんな… 入らな… やめて…」 でも彼は変わらず優しい笑顔で言った。 「大丈夫ですよ、姫。 貴方の中を念入りに『確認』しました。 これぐらいが『今の貴方』には、1番だと…」 そんな彼が指先で念入りに中を弄っていた指すら抜いた。 更に彼は指先に付いただろう愛液を舐め取る様子で… 一切、私も離さないまま何も止まらない。 「そんな… や、んぁあっ!?」 また複数の尾が蠢いて私の身体を刺激してきた。 脚も、腰も、全て固定されるように動く。 「最初だけは、どうか、お許しを。 すぐ『快楽』へ変わります。 さぁ、姫… 私を受け止めて…」 そのまま肉棒を押し当てた彼を見る。 「ひっ、や… やめっ…」 これから私は… される行為が良く判らない。 けれど勝手に涙だけが零れた。 すぐ銀楊(ぎんよう)も気付く。 だが思考しながらも言葉のみ選んだ。 「大丈夫、姫。 だから泣かないでください。 全て、ゆっくりと… 私が『貴方に』合わせますから…」 どうしても私は涙が零れる。 手も拘束されながら全て逃げ場は、ない。 涙すら彼が舐め取るけれど、尾は腰へと更に巻き付いた。 そして、ゆっくりと押し当てられた肉棒を。 彼は私の中にと挿入してきた。 「あぁあっ!! っあぅ… や、やめ、あっ。 っく… あぁぁ!?」 メキメキと先端が入る感覚に私は戸惑うだけでもなく… ただ、もう勝手に涙が零れるだけだった。 「姫、最初だけ… どうか、力を抜いてください… ゆっくりと… 大丈夫。」 「ひ、あぁ。 やぁ… んんっ。」 合わせてた銀楊(ぎんよう)は優しく激しいキスを。 涙も拭いながら耳元で甘く囁いた。 「大丈夫… 大丈夫ですよ… 姫は力を、抜く事だけを。 そして私に身を任せてください… 全てを私が…」 「ふぁんっ!? ぅぁ… あっ、んんっ!? ん…ぁっ」 優しいキスを何度もされながら… 私が力を抜いた瞬間だった。 銀楊(ぎんよう)は一切、見逃さなかった。 一気に肉棒を奥までズクリと差し込んだ。 「っあぁ!! ひっぁ!! あぁっう、くっ…」 私は何か突き抜ける痛みがした。 けれど彼は腰を動かさずに何度も優しくキスを。 でも乳首すら刺激されて逃れられない刺激にと… 私の意識が向いた一瞬、また彼は肉棒をだった。 少し腰も引くと再び私の中へ突き刺してきた。 「あぁっ!? はぁん。 あ… っあぁ…」 「姫… 力を抜いて… そう… そのまま、大丈夫です。 愛してます。 だから…」 彼は何度も、ゆっくりと奥へ動かしてくる。 涙を拭われ、私の中に痛みではない… 『違う感覚が芽生え』始め、捕われる。 「あぁ… ふぁ、ん!? ぁあぁ…」 尾も動き乳房を揉み、乳首を擦り、丸で喜ぶように… 私は判らない感覚ばかりがくる。 既に銀楊(ぎんよう)は判る事で吐息すら漏らして言う。 「あぁ、素晴らしい… もう少し、ゆっくり動かします。 愛してる姫を。 更に『快楽』を。 徐々にと貴方へ…」 彼が言うと本当に、ゆっくり、そして徐々に早くなる。 中で擦れる感覚と身体全て愛撫され続けられて… もう私は『夢か現実かも判らなくなる程の感覚』ばかり。 芽生え始めると彼も嬉しそうにだった。 私へとキスの雨を落とす。 「あぁ!? ぁあ… やぁ、はじめてなのに… あぅ… んぁあぁ!?」 銀楊(ぎんよう)は『些細な反応』も一切、見逃さなかった。 そのまま、ゆっくりと動かしながらも… 徐々に『快楽』へ変わってる事もだった。 そして判るからこそ全て感じ取っていた。 「あぁ、姫が… もう、こんなにも… 『私を感じてる』のが判ります。 とても締め付けて… 私が耐えられそうにない程。 さぁ、このまま受け止めて… 私の子を。」 すぐ私は否定する為に… それでも動かされるばかり。 「あぁ、やぁん!? まっ、まって… それは… やっ。 んあぁぁ!! ふぁあっあぁ!?」 腰の束縛が強くなると私の中でとだった。 彼の肉棒も硬さを増した感覚まで… そして彼が一気に私の中へ迸る。 ドクリ、ドクリ、ドクリ。 もう、その勢いが強過ぎて… 反射的に私の身体は仰け反る。 「あ… あぁあっ、あつぃ… やぁ、ぎん。 ぎ…」 大量に熱いのを注ぎ込まれた私は… 勝手に激しく痙攣しながら、もう意識が保てず。 喘ぎながら彼にと、しがみ付いた。 先に察して銀楊(ぎんよう)も、すぐ動いた。 支えながら優しく軽くキスもする。 熱く激しい肉棒だけでもない。 同時に味わって私は意識すら失いかける。 銀楊(ぎんよう)も息を吐き出す。 常に合わせながらと肉棒も、ゆっくり抜く。 「ひぁ… んっ…」 私は身体からゴプリと何かが溢れ出しそうな感覚に… どうにか堪える私へ、いきなり… 更に『体内から何かが変化していく』のが判った。 「あ… あぁ!? 何が!? や、ぁあっ… あつい…」 その様子で銀楊(ぎんよう)も、すぐ『理解』した。 安心させる為にと優しく説明も言う。 「姫、大丈夫です。 妖狐は『姫の体内』で、一気に集まり出します。 それが『1つのエネルギー体』として『命』になるのです。 そして、すぐ『我が子』が産まれる。 今、貴方から産まれようとしてる。 これが『貴方以外は不可能』なのです。 その『新たな命』すら、ご安心を。 産まれようとしている『我が子』は、とても小さい事。 『真珠のような小さな光』です。 子は数日後に、形を取り出して大きくなります。」 私は熱くて白濁と同じ液体が収縮していくように… 体内で塊になる感覚にも、もう判らず叫んだ。 「あぁぁ!? あつぃ、ん、あ… あぁっ!?」 銀楊(ぎんよう)は抱き締めるように優しく腹部へ触れる。 「貴方が『姫である証』でもある。 もうすぐです。 あぁ… 500年ぶりに『子』が産まれる。」 筒を抜ける様に感じた熱は… 私も光り輝く白い塊に見えたけれど。 「あぁ、『初めての子』が。 何て素晴らしいのだろうか、姫…」 銀楊(ぎんよう)は初めての『我が子』を。 産まれたばかりの、余りにも『美しい光』を。 感激までしながら『新たな命』を見る。 その美しい『命』を真綿で包むように受け取った。 少し離れた場所にあるドアまで、そのまま行ってから… 既に外で待機もさせて居た側近へと渡す。 あぁ… こんなの、私は『嫌』だ… 力尽きて、そのまま私も意識を失った。
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