80人が本棚に入れています
本棚に追加
第一章:目覚めた時には。
「うん…
ここは…?
どこ…?」
薄暗い部屋に僅かな蝋燭の揺らめき。
広い、そして天井も高く家具も少ない…
でも素人が見ても判る程の高価な品々が数点置かれているだけ。
かなり広い部屋なのは判るけれど…
そんな部屋の中央にある、1番大きなベッドの上に私は居た。
「起きましたね。
初めまして、姫。
500年以上…
姫である貴方を待っていました。
貴方以外、我が一族の子は産めない…
同時に今まで私もです。」
いきなりの声に驚き。
それを誤魔化すように私は大きい声で言い返した。
「え、ひ、姫!?
いや、その前に誰!?
『ここ』は…
どこ!?」
「驚かれるのも無理はありません。
ここは我ら妖狐族の『最深部』です。
世間からも隔離された空間であり…
『異界』にもなる場所です。」
「よ、妖狐?
何を…
何を言ってるの!?
私は、そう、確か家に帰る…
途中だった筈で…
なん…」
私はサッパリ判らない。
でも穏やかな口調で聞こえた。
「少し『幻覚と術』を使わせて頂きました。
申し訳ありません。
姫…」
「え、いや、だから…
『姫』って何よ。
私は普通の…」
そこで私は改めて声の主を、しっかりと見た。
薄暗くても判る…
全てが創られたような整った顔立ちの美貌。
金色のようで少し緑も混じる不思議な瞳。
髪は色素の薄く、細い糸のような銀色。
高い背丈にスラリとした…
民族衣装のような姿が良く似合う『男性』だった。
私が戸惑っていると彼の方から自然に…
凄く自然に優しく言ってきた。
「いいえ、姫。
貴方は我ら『妖狐一族』で唯一の存在。
『母』にもなる方です。」
「は、母…?」
何を言ってるんだと。
もう理解が出来ずに私は立ち尽くす。
また彼は優しく少しだけ笑う。
「簡単に説明を致しますね。
我ら一族は長命ですが、現状では『男』しか産まれていません。
けれど『人間界で数百年に1度』だけ…
我らを産める。
我らの『母体』に成り得る女性が産まれます。
その『女性が貴方』です。
我らを救う姫、唯一の存在でもある。
その者の事を『姫』と呼んでいます。
そして姫を得なければ、一族の繁栄などもなく…
存亡の危機にとなるのです。
それゆえ、必ず『姫』を一族に迎え入れ…
我らの『子』を宿して頂かねばならないのです。」
淡々と言ってくれる…
この『美貌の男性』は一体、何を言ってる?
私は呆気に取られそうになるけど。
しっかり正気を保たなくては!!
改めるよう首を横に振って正気を取り戻す。
深呼吸もしてから私は『彼』と向き合う。
「あの…
冗談は止めてくれないかな?
私は至って平凡な女学生なの。
もう帰る。」
そのまま私は部屋に唯一ある『ドアへ向かおう』とした。
けれど急に万華鏡のよう視界が歪んだ。
そして気付くと私は、なぜかベッドの側に居た。
また私はドアへと向かおうとするけど…
さっきと同じにで視界が歪んだかと思うと。
なぜかベッドの側に戻ってた。
私には訳が判らない。
そんな時、彼の声が聞こえた。
「姫…
貴方では『無理』でしょう。
『私の結界』から『貴方』は出れません。
私は『妖狐一族の現当主、銀楊』と申します。」
「ぎ、銀…?」
既に『今の現象』にもだった。
頭の中で説明が付かないまま…
また私は首を横に振って考える。
でも、それ…
随分と『強行手段』みたいな事を?
してくれるじゃない?
もう、なぜを飛び越えて…
『怒り』すら湧き上がってくる。
私は少し睨んで彼に強く言った。
「ぎん…なんたらだか知らないけど!?
当主なのに私へは随分と丁寧な口調ね!!
こんな、いきなり?
しかも『勝手に連れて来て』おきながら…
訳の判らない状況で!?
そのまま『はい、そうですか。』なんて…
言える訳がないでしょう!?」
「確かに『強引なやり方』で申し訳ありません。
ですが私達一族は『貴方が居なければ』終わりなのです。」
それでも彼は軽くお辞儀までしてくる。
私は少し様子を見てたけれど…
結局ここから『帰す気はない』ように思えた。
もう1度、私は深呼吸をしてから良く考えて言う。
「あのさぁ…
何か…
いや、これは誰かになる?
もう『勘違い』してないかな?」
「勘違い、ですか?」
どうにか私は彼へと言うけど?
全く何も変わらない様子で優しい顔で少し笑うだけ。
私は彼に勘違いだと説明も兼ねて言う。
「だから私はね。
今までの人生、特に『取り柄』もないし?
また親も普通の、会社員の、一般家庭なの。
由緒正しい~とかな『血筋』でもない訳。
自分で言うのも悲しくなるぐらい。
ごくごく平凡、普通。
それなのに?
その訳の判らない『一族の姫』とか…
普通あり得ないから。
うん。」
あぁ…
本当に自分で言っていても…
悲しくなるぐらいに平凡、普通。
そう…
私は、どんな男の子達からも相手にされない。
そんな現実を思い出しながら…
自分自身を言っていながらも…
落ち込ます事をさせてくれると本当に思える。
知ってる銀楊は少し笑って言う。
「姫?
貴方の左胸。
少し上に『産まれた時』からですが…
『刻印』を持ってませんか?」
「刻印?
あぁ…
良く判らない模様みたいなやつでしょって。
あるけど…
何で知ってるの?」
彼は普通に少し笑いながら言った。
「代々、『姫』は必ず『転生』する際。
その『刻印』を持ち、産まれてくるのですよ。」
私は呆れた。
「あの、いや、ちょっと待って?
そんな『痣の1つ』で大袈裟な…」
彼は全く変わらず…
更に言った。
「確かに『姫』は、いきなりで驚きでしょうが。
我ら一族は『貴方が18歳になる』のを。
ずっと陰ながら見守り続けてました。」
えっ?
**************************
銀楊は内心。
この時ですら『常に』考えていた。
それは『今』でも変わらない。
だからこそ『全て』を言わない。
勿論、『当主』としての立場もある。
だが『刺激は避ける事』を優先させた。
また『同じ』よう…
『一族から守る為』にも『必ず先』だろう。
しなければならない事を。
『長である』からこそ『避けれない』が…
更に言うならば『姫』と関わる者達もだった。
銀楊は『一部の妖狐達のみ』で徹底していた。
常に『姫の観察』もと銀楊は思考する。
言動も含め『先にとする』だけでもあった。
**************************
「うん?」
何だか…
今、とんでもない事を?
サラッと言わなかった?
この人は…
銀楊は優しく笑いながらも言う。
「何度も『危険』からもです。
我らが『防ぎました』よ?
覚えていますか?
例えば、そう…
貴方が4歳の頃に『崖から落ちた時』も…
無傷だった事などは?」
「あ…
確か、小さい時に?
あそこから落ちたのに無傷は『奇跡』だって…」
言われてから私も思い出す。
確か4歳ぐらいだかで…
親戚の家へ遊びに行った時に高い崖から落ちた事を。
両親からも聞いたけれど。
当時は『最悪な事』も考えられていたにも関わらず。
私は『無傷』で崖下に気絶していたと。
先に察して銀楊は少し笑う。
「他にも何度か『危ない』事などを。
回避させてきたのですが…
貴方からは長い時を。
我らからは短い時を。
ずっと『見守って』ました。」
えっと、それは、つまり?
私は知らないところで産まれてから…
ずっと監視されてた?
そんな意味にも捉えられる発言。
でも守ってくれる側なの?
既に頭が混乱しそうになりそうな状態で悶々としてると…
突然、彼が近付いて来て、それにも私は驚く。
「な、何?」
えっ?
極力、銀楊は優しく言う。
「あぁ、やっと念願が叶います…
いきなりですが。
失礼いたしますことを。
ですが…」
そのまま突然、抱き締められて驚くけれど。
すぐ私は唇を奪われる。
「ん…!?
んんっ…!!?」
目を閉じる余裕すらなく…
ただ舌がヌルリと口内を舐めてくる彼に…
私は何も動けない。
「ん…!!
ん、っっ!?」
抱き締められた力を緩めず。
彼は唇を離して言った。
「間違いではない…
やはり、貴方が『姫』だと。
丸で果実のように甘い…
そして私は貴方を愛してます。」
再び耳や頬にキスをされ…
私は動揺しながらも一気に恥ずかしい以上にだった。
困惑しても必死に…
「ちょっ!?
いきなり…
や、やだっ!!」
でも逃げられない!?
敵わない力で簡単に私は抑え付けられてしまう。
「姫。
失礼ながら、その果実を。
私が『最初に頂かねばならない』のです。
どうか、身を委ねてください…」
「な、何をっ!?
んんっ!!」
絡まる舌からも逃れながら『抵抗する私』を。
彼は変わらぬ優しい顔で答えた。
「姫?
我らは『姫』が居なければ…
『新たな命』が得られないのです。
やっと『500年ぶりに産まれた姫』を。
どうしても求めずには、居られない…
我らにとって『姫である貴方だけ』がです。
そして唯一の母にもなるのですから…」
「そんな…
そんな事、私は知らない!!
離して!?」
銀楊も察するが極力、優しく常にと。
先に優先しながらも言う。
「そうですね…
けれど、姫。
ですが我らは貴方を。
早く姫に『次代の子』を。
産んで頂かねばならない…」
彼が捕まえている腕に力が僅かに強めた…
一切、私が逃げられない力で…
「やっ、ぁっ。
やめっ!?」
「大丈夫です…
ご安心を。
貴方が『処女である事』も全て…
私が『忘れさせて』差し上げましょう。
身を委ねてれば大丈夫です。」
「まっ、んっ…!!
んんっ!?」
激しいキスで息が少し苦しい。
けれど彼は少し唇は離すけれど、腕も緩めず…
キスもしながら徐々に私の服まで剥がしていく。
「や、やめ!?
はぅっ、ん。」
彼の指先が乳房の先端に触れる。
『初めての事』に困惑しながらも逃げられない。
「姫、大丈夫です。
さぁ、私の全ても捧げます。
これからも、ずっと。
愛してるからこそ…」
「あっ、あぁ…!?
んはぁっ。
んっぁあ!?」
優しく触れてくるけれど。
私は初めて知る男性の掌の大きさ。
揉まれながら乳首まで摘まみ上げる。
更に舌も首筋を這う。
彼は片手でと私の両手首を拘束しながらもだった。
一方的な愛撫を私は『初めて』にも関わらず…
身体が『反応する』事に動揺する。
「あっ、ああぁ…
やぁ、やめ、いきなり…
や、んっ!?
ん…
んんっ…」
私が言う前にとキスで言葉を奪われてしまう。
そんな僅かに離れた唇からすらも彼は優しく囁いてくる。
「あぁ…
とても素晴らしい、姫?
私にと反応をしてます。
『身体は受け入れよう』としてますよ?
だから、そのままです。
全て、ご安心を。
人の世では『神隠し』として…
貴方への『記憶も改ざん』されます。
これからは『永遠』に我が一族でと…
そして『私の妻』に…」
すぐ私は叫ぶ。
「や、嫌だぁ!!
私を帰して…
んんっ!?
んっ、ぁあっ!!」
またキスでと、でも指先でと…
彼が今度は乳首に触れながらも言った。
「貴方は『我が一族の姫』ですが。
すぐ『私の愛する妻』になる。
私も早く貴方を抱きたい程、姫を愛してます。
ずっと…
我慢していたのです。」
「ん…
んぁっっ!?」
何かが私の腕を掴みながらも…
彼が私の両膝を掴み広げようとする。
「や…
あぁっ!?」
手首への拘束、それを見て私は勝手に震えた。
彼から伸びる複数の尾だった。
銀楊は察して先に優しく笑って言う。
「我が一族でも…
特に私を含めた一族は『歴代の血が濃い』のです。
この尾が、貴方を傷付けたりしません。
さぁ、私に身を委ねて…
そして私は愛してる貴方へと『最上の快楽』を。
唯一の我が姫、我が妻、我が母に。」
「やぁ…
んんっ。」
そのまま開かれた脚すら閉じられない力で彼は舌を。
初めての事にも関わらず、私は身体が跳ね上がる。
彼の舌先がジワリと割れ目に這いながら入り口ばかり…
「あぁん!?
やぁ…
そこは…
やめてぇ!?」
時折、しゃぶるように舐めてくる。
ようやく私も気付く。
彼の尾が…
いくつも、ある事に…
その尾が私の両手を拘束しながら更に腰に回り込み。
逃がそうとしない力で固定してくる。
他の尾も乳房には優しく絡み付き、揉みながら…
それなのに複数の尾が、それぞれ動き乳首まで刺激を。
「ひっ、あぁ…
やぁ、なに、これ…
んあぁあっ!?」
「あぁ、姫。
これでも私は『長』なのですよ?
『1番の妖狐』として『当主』でもある事。
貴方は『私に』と身を委ねていれば…
大丈夫です。」
尾が何本あるのか私には、もう判らない。
次第に脚も固定されてしまうと彼は指先でだった。
過敏な入り口へと触れてきた。
「ひぁん!?
あぁぁっ!?」
ゆっくりと彼の指が筒内に入り込むのが判った。
何かを『確認』するよう念入りに中を擦られ…
私は思わず叫んだ。
「やぁ!!
だめ、やめっ!!
だめぇ!!
あぁあ…!?」
銀楊は『全て確認』をした。
傷を付けないように…
それに『最初』ならば尚更、注意を。
『反応』すら逃さないよう…
「姫…
もう判りました。
姫の中は思ってたよりも小さいのですね。
傷など付けてはいけない…
最初は、これぐらいの大きさが限界そうです。」
彼は優しい顔で、そして自らの男性器を。
まさに肉棒とも見えるものを。
私に見せて言った。
「ひっ!?
や、やだ、やめて…
私は!!」
『初めて』見た、男性の性器…
その生々しさに私は身体が勝手に震えた。
けれど彼は…
「姫、私も知ってます。
『初めての事』に戸惑うのは仕方がないでしょう?
充分、判ってます。」
すぐ私も、どうにか言う。
「ちが、や、そんな…
入らな…
やめて…」
でも彼は変わらず優しい笑顔で言った。
「大丈夫ですよ、姫。
貴方の中を念入りに『確認』しました。
これぐらいが『今の貴方』には、1番だと…」
そんな彼が指先で念入りに中を弄っていた指すら抜いた。
更に彼は指先に付いただろう愛液を舐め取る様子で…
一切、私も離さないまま何も止まらない。
「そんな…
や、んぁあっ!?」
また複数の尾が蠢いて私の身体を刺激してきた。
脚も、腰も、全て固定されるように動く。
「最初だけは、どうか、お許しを。
すぐ『快楽』へ変わります。
さぁ、姫…
私を受け止めて…」
そのまま肉棒を押し当てた彼を見る。
「ひっ、や…
やめっ…」
これから私は…
される行為が良く判らない。
けれど勝手に涙だけが零れた。
すぐ銀楊も気付く。
だが思考しながらも言葉のみ選んだ。
「大丈夫、姫。
だから泣かないでください。
全て、ゆっくりと…
私が『貴方に』合わせますから…」
どうしても私は涙が零れる。
手も拘束されながら全て逃げ場は、ない。
涙すら彼が舐め取るけれど、尾は腰へと更に巻き付いた。
そして、ゆっくりと押し当てられた肉棒を。
彼は私の中にと挿入してきた。
「あぁあっ!!
っあぅ…
や、やめ、あっ。
っく…
あぁぁ!?」
メキメキと先端が入る感覚に私は戸惑うだけでもなく…
ただ、もう勝手に涙が零れるだけだった。
「姫、最初だけ…
どうか、力を抜いてください…
ゆっくりと…
大丈夫。」
「ひ、あぁ。
やぁ…
んんっ。」
合わせてた銀楊は優しく激しいキスを。
涙も拭いながら耳元で甘く囁いた。
「大丈夫…
大丈夫ですよ…
姫は力を、抜く事だけを。
そして私に身を任せてください…
全てを私が…」
「ふぁんっ!?
ぅぁ…
あっ、んんっ!?
ん…ぁっ」
優しいキスを何度もされながら…
私が力を抜いた瞬間だった。
銀楊は一切、見逃さなかった。
一気に肉棒を奥までズクリと差し込んだ。
「っあぁ!!
ひっぁ!!
あぁっう、くっ…」
私は何か突き抜ける痛みがした。
けれど彼は腰を動かさずに何度も優しくキスを。
でも乳首すら刺激されて逃れられない刺激にと…
私の意識が向いた一瞬、また彼は肉棒をだった。
少し腰も引くと再び私の中へ突き刺してきた。
「あぁっ!?
はぁん。
あ…
っあぁ…」
「姫…
力を抜いて…
そう…
そのまま、大丈夫です。
愛してます。
だから…」
彼は何度も、ゆっくりと奥へ動かしてくる。
涙を拭われ、私の中に痛みではない…
『違う感覚が芽生え』始め、捕われる。
「あぁ…
ふぁ、ん!?
ぁあぁ…」
尾も動き乳房を揉み、乳首を擦り、丸で喜ぶように…
私は判らない感覚ばかりがくる。
既に銀楊は判る事で吐息すら漏らして言う。
「あぁ、素晴らしい…
もう少し、ゆっくり動かします。
愛してる姫を。
更に『快楽』を。
徐々にと貴方へ…」
彼が言うと本当に、ゆっくり、そして徐々に早くなる。
中で擦れる感覚と身体全て愛撫され続けられて…
もう私は『夢か現実かも判らなくなる程の感覚』ばかり。
芽生え始めると彼も嬉しそうにだった。
私へとキスの雨を落とす。
「あぁ!?
ぁあ…
やぁ、はじめてなのに…
あぅ…
んぁあぁ!?」
銀楊は『些細な反応』も一切、見逃さなかった。
そのまま、ゆっくりと動かしながらも…
徐々に『快楽』へ変わってる事もだった。
そして判るからこそ全て感じ取っていた。
「あぁ、姫が…
もう、こんなにも…
『私を感じてる』のが判ります。
とても締め付けて…
私が耐えられそうにない程。
さぁ、このまま受け止めて…
私の子を。」
すぐ私は否定する為に…
それでも動かされるばかり。
「あぁ、やぁん!?
まっ、まって…
それは…
やっ。
んあぁぁ!!
ふぁあっあぁ!?」
腰の束縛が強くなると私の中でとだった。
彼の肉棒も硬さを増した感覚まで…
そして彼が一気に私の中へ迸る。
ドクリ、ドクリ、ドクリ。
もう、その勢いが強過ぎて…
反射的に私の身体は仰け反る。
「あ…
あぁあっ、あつぃ…
やぁ、ぎん。
ぎ…」
大量に熱いのを注ぎ込まれた私は…
勝手に激しく痙攣しながら、もう意識が保てず。
喘ぎながら彼にと、しがみ付いた。
先に察して銀楊も、すぐ動いた。
支えながら優しく軽くキスもする。
熱く激しい肉棒だけでもない。
同時に味わって私は意識すら失いかける。
銀楊も息を吐き出す。
常に合わせながらと肉棒も、ゆっくり抜く。
「ひぁ…
んっ…」
私は身体からゴプリと何かが溢れ出しそうな感覚に…
どうにか堪える私へ、いきなり…
更に『体内から何かが変化していく』のが判った。
「あ…
あぁ!?
何が!?
や、ぁあっ…
あつい…」
その様子で銀楊も、すぐ『理解』した。
安心させる為にと優しく説明も言う。
「姫、大丈夫です。
妖狐は『姫の体内』で、一気に集まり出します。
それが『1つのエネルギー体』として『命』になるのです。
そして、すぐ『我が子』が産まれる。
今、貴方から産まれようとしてる。
これが『貴方以外は不可能』なのです。
その『新たな命』すら、ご安心を。
産まれようとしている『我が子』は、とても小さい事。
『真珠のような小さな光』です。
子は数日後に、形を取り出して大きくなります。」
私は熱くて白濁と同じ液体が収縮していくように…
体内で塊になる感覚にも、もう判らず叫んだ。
「あぁぁ!?
あつぃ、ん、あ…
あぁっ!?」
銀楊は抱き締めるように優しく腹部へ触れる。
「貴方が『姫である証』でもある。
もうすぐです。
あぁ…
500年ぶりに『子』が産まれる。」
筒を抜ける様に感じた熱は…
私も光り輝く白い塊に見えたけれど。
「あぁ、『初めての子』が。
何て素晴らしいのだろうか、姫…」
銀楊は初めての『我が子』を。
産まれたばかりの、余りにも『美しい光』を。
感激までしながら『新たな命』を見る。
その美しい『命』を真綿で包むように受け取った。
少し離れた場所にあるドアまで、そのまま行ってから…
既に外で待機もさせて居た側近へと渡す。
あぁ…
こんなの、私は『嫌』だ…
力尽きて、そのまま私も意識を失った。
最初のコメントを投稿しよう!