プロローグ

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プロローグ

 僕たち三人の友情が盤石なものになった夜の話をしよう。  そういう言い方をすると、次郎は必ず文句を言う。 「俺たちの友情は、そのもっと前から盤石だったじゃねえか」って。  次郎は正しい。  僕たちの友情が確固たるものであったからこそ、あの夜がある。  だけど、  それでもやっぱり、  僕にとって、  僕たち三人にとって、  あの夜は特別な夜だったんだ——
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