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 先に『言葉』を発したのは、――意外にも高崎の方だった。 乱れ切った息遣いに紛れて消え入りそうな小声で、どうにか言う。 「トモヤ・・・・・・好き・・・・・・大好き」 「コウタ――」  両端が持ち上がる高崎の口元へと、槇野がキスをする。 高崎への返事の代わりになのか、槇野は何度も何度もキスを繰り返す。 高崎が応えるのに追いつかないほどだった・・・・・・
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