『生活に『猿』がいる風景』

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私は部屋にある日猿を見つけた。 しかし、私は猿など飼ってはいない。 猿はやがて部屋を占領し、 緑が部屋を覆った日に、 私はついに部屋から出られなくなった。 行けども行けどもジャングルなのだ。 『おのれ猿め、見つけたら踏んづけてやる!』 今日で一週間、いまだに出口は見つけられず猿も最近は見ない。 ただし、私は今木の上にいる。 下には三頭のライオンが大口を開けて歩き回っている。 私を昼飯にしようとしているらしい。 この部屋の主は私だ。 これではまるで食物連鎖の最下層にいるようじゃないか。 ライオンが木に体当たりをして来た。 私は、まっ逆さまにライオンの群れのなかに落ちていく。 木の上から猿が私 を見下ろし馬鹿にするようににんまり笑った。 『猿にしてやられたな…』  後悔をする間もなく、鋭い牙の並んだライオンの口が大きく開く。 その後の記憶はない。
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