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そんなある日、私はウトウトしてしまい、絨毯の上で寝てしまったのです。
しばらくして、何かが私の腕に触ってきたような気がした私はそっと目を開けました。
動かない。
また金縛りか、と思った私はいつものように目を閉じようとしました。そこでふっと思ったのです。
さっき、私の腕に触ったのは誰?と。
さらに首が少し動くのです。いつもと違う金縛りに、私は不審に思いました。
その時、右から何らかの気配を感じ取り、ゆっくりゆっくりと、首を右のほうに向けました。
そこには、女の人が座っていました。それもまた不思議な光景で。
カーテンは閉まっているので、当然光が部屋に差し込むわけがありません。しかし、その女の人は光っていました。首が動けなく、意識もぼやけていたせいか、顔は見えませんでした。
わかることは二つ。一つは光っている女の人だということ。もう一つは右側がとても温かったことです。気のせいかもしれませんが、その女の人は私に笑いかけてきたような気もしたのです。
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