宇宙人 ―エイリアン―

1/1

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

宇宙人 ―エイリアン―

 私は、池上(いけがみ) (まい)。 若いながら、警視庁刑事部捜査二課の新米刑事だ。  上司からの重圧に耐え、たった今 警視庁をあとにしたところ。 そんな帰り道、私はオカルトホラーな生物を見てしまった。  それは、全身が黄色く、後頭部からはアンコウのように触角が生え、大きな耳が特徴的だった。  体にはベルトを巻いていて、おかしな歩き方で警視庁の中へと入っていった。 「キャア!」  思わず声に出してしまい、SF好きの私は、宇宙人のスパイかと考え、家路を急いだ。  恐怖に襲われながら、その日は眠れぬ夜を過ごした。  ――翌日、警視庁に出勤すると、警視庁のマスコットキャラクター、の人形が大きく飾られていた。  それはそれは、昨日の出来事を思い出させるようで、私はどこか恥ずかしく思った――。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加