小説を書き続けるということ

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~ 小説を書き続けるということ ~  僕が美香(みか)に殺意を抱いたのは何時(いつ)からだろう……  それは彼女と生活を共にしてから3年目の夏だった。僕がまだ小説家を目指す、あれは暑い夏の日の出来事。その日は朝から30℃を超え、日中には今年1番の暑さを記録すると気象庁では予報を出していた。正午を少し過ぎた頃には予報は的中し、気温は37℃を上回り、これからも更に気温は上がるとモニターの向こう側でニュースキャスターが冷房の効いたスタジオから涼しげな顔で語っている。  エアコンも無く、6畳一間の僕の部屋の気温は既に40℃近くあった。扇風機とTV、小説を書くための机、それと小さなガラステーブル、そしてビールの絶える事がない冷蔵庫。それしか置かれていない、それは違う、それしか置けない狭い部屋。その部屋の北側に位置する小さなキッチンで彼女は何時もように昼食の準備を進めていた。
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