小説を書き続けるということ

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「ビール飲むでしょう?」 「うん。冷えてる?」  彼女に向かってこう答えると、美香は僕を背にしたまま左手でピースサインを送ってきた。こんな何時もと変わらない日曜日を過ごしていた。  僕にとって小説家になる事を夢見て田舎から上京してから日々が日曜日と変わらない毎日だ。でも彼女は違う。僕と美香は学生時代からの付き合いなんだ。美香は僕が田舎を出る事を決め東京へ行く事を知ると「私も一緒に行く」、と言って東京での就職を決た。僕を追いかけついてきた時以来、二人の東京での生活が始まった。
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