変装だる

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龍雅視点 「ねーねーりゅーちゃん学園散歩しよー」 「あーするか」 「その変装解いてね」 「えっ今から?」 「今からだよ〜ね?お願い」 「はいはいわかった」 俺はカツラと眼鏡を取った 「やっぱりこっちのりゅーちゃんの方が好き」 「手繋いで行こっか」 「は?悪目立ちするだろ嫌だよ」 「えー大丈夫だってだって授業中でしょ?」 「まぁ確かに」 「じゃあ決定ね」 正直今凄く嬉しい あいつらとこんなことしなかったし なんなら最近まで1人だったし 少しだけ口元が緩んだ 「えっっりゅーちゃんかわいー」 「おいやめろ可愛いとか言うなよ」 やばいあんまり言われてないから顔が赤くなる 「他のやつにそんな顔見せたらダメだからね」 「そんな顔ってどんな顔だよ」 「顔が真っ赤っかでエロい顔」 「唯月っエロい顔は余計だろ」 「ほんとーのことなんだもん」 「はぁもういい行くぞ」 この話キリがないそう思って俺は唯月の方に手を出してそういった 「うんっ」 「りゅーちゃん」 「なに?」 「俺屋上行きたい」 「屋上かぁここから3分くらいかかるけど 良いか?」 「うん!」 「このドア開けた先が屋上だ」 「そーなんだねぇ一緒に行こうよ」 「でも確か鍵かかってるはず」 「んーまぁ入れるでしょ」 「試してみるか」 ガチャガチャ ドアは開かない やっぱりダメか そう思ったら唯月が銀色の変な棒を出した 「それなんだ?」 「まぁ見てて」 カチャカチャ 「あっあいたよ」 「は?それ大丈夫なのか?」 「大丈夫でしょ〜ほらほら早く」 「わかった」 屋上は気持ちよくて意外と普通…では無いか 中学の時の屋上と違ってベンチがあるし自動販売機がある 「あっ見てあそこ登れるところがあるよ」 そう唯月が言って見たら何か動いた 機嫌が悪そうにこっちを見てるやつがいた そいつを見た瞬間俺は固まった そこに居たのは最近全然絡んでない嵐だった 固まった時 「どーしたのりゅーちゃんあっちの方になんかあるの?」 「えっあっいや何でもない」 「ふーん…そっか」 正直今すぐにでもここを出たいけどそんな事したら樹に怪しまれる だから自動販売機で何か買って出た方が良い 「あっあぁ喉乾いたから自動販売機でなんか買わないか?」 「うん」 何を選ぶか バナナオレかいちごオレかで迷ってる どっちも好きで美味しいから選べない そう自動販売機の前で迷ってたら 「りゅーちゃんいちごオレとバナナオレで迷ってるの?じゃあ俺がバナナオレ買ってりゅーちゃんがいちごオレ買ってみたいなかんじにしたらどう? 一緒に飲もうよ」 「えっでもそれでいいのか?」 「いいよー」 「ありがと」 飲み物を買おうとした時足音が聞こえてきた どんどんこっちに近づいてくる 俺は振り向いた 嵐が俺たちを見てそう言った 「んな所でイチャイチャしてんじゃねぇよ 目障りなんだとっとと居なくなれ」 俺は嵐からこんな棘のあるようなことを言われたことがない 動揺してしまった 「あっえっと…」 「…その声龍雅か?」 嵐にバレた コレはちがうそう言おうと思った時唯月が言った 「えー何こいつりゅーちゃんのなんなの」 唯月は後ろから俺の肩に顎を乗せて両手で抱きついてきた 「あ゛?りゅーちゃんってなんなんだよ てかその顔も応えろよ龍雅」 嵐は唯月に睨んで言ってきた 今まで見たことがない目で 俺は思った別に唯月と俺の関係なんて嵐には関係ない だから俺は率直に 「別に嵐に関係ないだろ」 嵐に向けて言った 「んなっ」 嵐がなにか言おうとしてるけど唯月はそれを無視して話した 「りゅーちゃんが関係ないって言うんだから 諦めなよ」 唯月は煽るように言った 声からして唯月は不機嫌 このまま更にめんどくさい事になるのは嫌だから俺は唯月の手を掴んで屋上から出る事にした 出る時後ろら辺から何か言ってる声が聞こえたけど上手く聞き取れなかった それを何も知りませんよという様にで俺は唯月と一緒に屋上を出た
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