変装だる

7/11
428人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
はぁマジで今日疲れた とにかく俺は疲れたから寮に帰りたいけど鞄を教室に忘れてきた 「唯月俺疲れたから寮に帰りたい」 「それじゃあ帰ろ」 「あっ」 「どうしたの?」 どうしよう教室に入れないからサボってるのに今から入るなんて授業中だから無理だし… そうだお昼ご飯の時間に行こうと決めた その時間帯はだいたいの人達が食堂に言ってて教室には誰もいない状態になる けどその時間まで何をしてるか… 「鞄の中にカードキー入ってる…昼ご飯の時間帯に取りに行きたいんだけどその間の時間どうやって潰そうかな」 「うーん…今みたいなことあったら嫌だから大人しく図書館に行くのはどう?」 「良いかも…よしじゃあ図書館行こ」 「うん」 さっきみたいに手を繋いで図書館に行くことにした 図書館に着いた 結構大きくて中央に机と椅子が置いてある そして4箇所だけソファが置いてある 適当に本を1冊ずつ持ってソファに座って自分が選んだ本を読んでいた 選んだ本と言っても読みたい本がなかったから適当に選んだ本 その本は所謂BL小説だった あっ、と思い変えようかと思ったけど歩くのがめんどくさいから辞めた 読んでみるとそれはオメガバースという世界で 主人公はΩで運命の番がいるけど他に愛している人がいて相思相愛なんだけどベターで結ばれない恋みたいな複雑な関係の小説だった この巻で終わりじゃなく完結してなくて少しモヤモヤしたような感情になってうーんと唸っていた 横からの唯月のチラチラと見てくる視線が気になる 俺の事をガン見したら俺が集中できないって分かってくれてるんだろう どうして俺が唸ってるのか気になった唯月は俺にどうしたの?と聞いてきた 「あ〜いや今読んだ小説の内容がモヤモヤする感じでさ」 「そっかぁ…じゃあ俺が忘れさせてあげる?」 「は?」 そう返した俺に唯月の顔が近ずいてくる ん…? どんどん近ずいてくる 唇に唇が当たった ちゅっ …は?…え? はぁぁあぁ? 「これで小説のもやもや忘れた?」 「忘れたよ!!それに俺のファーストキスがっ」 「あっファーストキスだったんだ…じゃあ俺が責任とるよ」 何言ってるんだ? そう思ってた時声がした 「嵐様かっこいいよね〜」 「ね〜!本当顔いいしクールで最高〜」 嵐の親衛隊の声だった 親衛隊が来たから唯月の言ってることが聞こえなかったけどそれどころじゃない 恥ずかしすぎて心臓が飛び出そう まじでここにいたら恥ずかしさで死ぬ 「唯月はそんな余裕そうな顔してっ…もういい俺唯月の顔みたくないから来るなよ!」 俺はそう言って走って図書館を出た 親衛隊2人の横を通って扉を勢いよく開けて閉めた 唯月の顔は今でも泣きそうな顔をしてた あんなに言われるとは思っていなかったから…
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!