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小さいときから私は孤独だった。
今も小さい子の体は、愛を求める。
この世の全ては、きっとお世辞なのだ。
もう何もかも、どうでも良くて―――
そんなとき、いつも一緒にいてくれたのはおばあちゃんだった。
「あんたもねぇ、大きくなったらよう分かるよ。別に、希望は捨てへんでええねん。性格も、見た目も、声も、ぜぇんぶ可愛らしいねんから、絶対愛してくれる人はいる。おばあちゃんが言うんやから、ほんまやで?」
私が幼稚園に入るまで、ずっと大阪に住んでいた私のおばあちゃん。
関西弁は、優しい感じがして何となくほっこりする。
そう、おばあちゃんに言ってみると、おばあちゃんはこう答える。
『関西弁は結構、生意気やぁ、言うて嫌う人が多いからなぁ…そう言ってもらえると、なんか嬉しいなぁ。』
私は全然、生意気じゃないと思う。この前一度だけ連れて行ってくれた、大阪。おばあちゃんの故郷。
皆がかっちりしてなくて、気さくな感じがしてとても楽しかった。おばあちゃんのお友達が、飴ちゃんをくれたりした。
すっごく、ほっこりする味だった。きっと、心がほっこり温まったからだね。
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