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私の両親は、離婚した。
理由は聞かされていないけれども、まだ幼稚園に入ったばかりである私には、とても悲しいものだった。
小さいときから、親に邪魔者扱いされていた。
私は、本当は産む予定ではなかったらしい。つまり、私はただの手のかかるいらない赤子だ。
両親が離婚して、おばあちゃんが家に来てくれた。あのときのことはよく覚えている。
『鬼娘ちゃん、明日から新しいお家だよぅ。』
『やだ、きこ、このお家が良いのっ。』
『でもねぇ…』
そういって駄々をこねて、おばあちゃんを困らせた。
少し大きくなって、今は十一歳。小学5年生だ。「あのときはごめんなさい」その一言なのに、怖くて言えない。
…どうしたら、言えるのかな?
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