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準備ができたとバスルームからエドナがいつの間にか眠っていた私を起こした。 「んっ……。ふぁ~、ありがとう。眠ってしまったわ」 エドナ「お疲れの様なので早めに済ませたほうが良さそうですね。さぁ、バスルームへ」 「そうね。」 バスルームに入るといい匂いがした。浴槽を見ると薄ピンクの花びらが散りばめてあった、湯に浸かると体が暖かくなり気分が上がる。 「いい匂いね?なんのお花かしら?」 エドナ「ノナリアです。リタリスにしか咲かないのです。」 「可愛い花びらでとても気に入ったわ」 それはよろしかったですと言うとエドナは髪を洗い香油をクシで馴染ませる。ピカピカにされてバスルームを出ると既にテーブルの上に食事が用意されていた。食事を済ませるとホットミルクを出されたので飲むと眠気がきて就寝した。 ********** 目が覚めると朝日が差し込んで眩しくて目をこする。カーテンを開け終わったエドナが近づいてきた。 エドナ「おはようございます、お声をおかけしたのですがお返事がありませんでしたので。旦那様方は既に起床されており、エレノア様が起きてから朝食との事でしたので勝手に入らせて頂きました。申し訳ございません。」 なるほど、主人を待たせるなってことかしら?なら速く支度をしないとね。 「大丈夫よ、カーテンありがとう。気持ちよく起きれたわ」 エドナは少し驚いた顔をした。予想するに勝手に入室したことに対して咎められると思っていたのだろう。 エドナ「それはよろしかったです。」 「侯爵様方を待たせるのは悪いから支度を早めに済ませましょう。」 かしこまりましたと言うとエレナはクローゼットから若草色の少しレースが多いドレスを取り出しこちらでいかがでしょうかと聞いてきた。 私は普段からあまりレースのフリフリしたドレスは着ないけれど急いでいるしこれはこれで新鮮だからそれでいいと言った。 エレナは着替えを手伝い終わると髪型はいかがいたしますか?と聞いてきたので簡単に一つ縛りで飾りもドレスに合うリボンでいいと答えると光沢のあるこれまたレースのついたグリーンのリボンで高めにポニーテールにした。その後はエレナに化粧もまかせた。子供だからだろうか?桃色の口紅を薄く塗るだけで済まされた。
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