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そして、魔法学院菜園部の一学期が始まった。
菜園部の活動日は、自由。
活動時間も自由。ただし当たり前だけれど、朝の授業前、昼休み、放課後の最終下校時刻までの間で。
そもそもひとりで活動するつもりだったので、活動日や活動時間をろくに決めず、提出してしまっていたのだ……。
どうしよう、決め直したほうがいいかなと考えていたところ……。
「エミリアさま。活動日や活動時間が決まっていないと、そのう……いつ行っていいのか。ちょっと、活動しづらいかもです」
カロンの言葉に、私は心のなかでひそかにガッツポーズをした。
そっか、活動しづらいなら、このままでいい!
部員が増えないに越したことはないし、他の部員には悪いけど、そのままフェードアウトしてくれた方が私には都合がいい。
私はマイペースに菜園をしたいだけなのだから……!
というわけで、いつ来てもいつ帰っても自由ということにした。
おかげで……なのか、わからないけれど、カロンとオーディンはたまに顔を出しに来る程度。
来たら来たで、けっこうみんなゆっくりしていくし、土をたがやしたり種をまくのを手伝ってくれたから、これが意外と助かっちゃったんだけど……。
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