狩猟の館

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「君の姉上は、本当にきれいな人だと思うよ」 「でも、魔力はない!!口うるさいしな」 クリスは苦笑した。 「今回の姉上の結婚相手は、紋章付き貴族だから、親は大喜びだ」 昔の魔女の国とグスタフ皇国は、数は少ないが交流はあったらしい。 今は、魔女の国がどのような国なのか、誰もしらない。 閉ざされて、内情ももれることがない。 リードは疑問を口にした。 「クリス、君は魔女と会ったことがあるのか?」 クリスは少し考え込むように言った 「それはないな。 そもそも、魔力って、もう都市伝説の領域じゃないか? 魔女も都市伝説なのかも・・ 魔女に会ったって話は、聞いたことがない」 「そうだな・・」 山から下りてくる遠くの一本道を、馬車が走っていく。 狩猟の館に向かうのだろう。 「先生たちより遅刻するのはまずい!早く行こう!」 リードは馬に飛び乗り言った。 すぐに2頭の馬が、馬車を追いかけるように走って行った。
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