2人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
「君の姉上は、本当にきれいな人だと思うよ」
「でも、魔力はない!!口うるさいしな」
クリスは苦笑した。
「今回の姉上の結婚相手は、紋章付き貴族だから、親は大喜びだ」
昔の魔女の国とグスタフ皇国は、数は少ないが交流はあったらしい。
今は、魔女の国がどのような国なのか、誰もしらない。
閉ざされて、内情ももれることがない。
リードは疑問を口にした。
「クリス、君は魔女と会ったことがあるのか?」
クリスは少し考え込むように言った
「それはないな。
そもそも、魔力って、もう都市伝説の領域じゃないか?
魔女も都市伝説なのかも・・
魔女に会ったって話は、聞いたことがない」
「そうだな・・」
山から下りてくる遠くの一本道を、馬車が走っていく。
狩猟の館に向かうのだろう。
「先生たちより遅刻するのはまずい!早く行こう!」
リードは馬に飛び乗り言った。
すぐに2頭の馬が、馬車を追いかけるように走って行った。
最初のコメントを投稿しよう!