2年後・エピローグ

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応接間に案内され、皇帝とグランビアの当主が向き合い着席し、 それぞれに側近が後ろに立った。 イーディスが説明を始めた。 「こちらの薬草治療のレシピを提供する代わりに、 グスタフ皇国の薬草の種をいただきたいとのご提案です。 詳しい資料は、こちらの文書を見ていただけるよう準備いたしました。」 皇帝がリーディアンを見て、視線で合図をした。 すぐにリーディアンが答えた。 「本日は即答できかねるので、時間をいただき、 その文書の内容を、検討をさせていただきたいのですが・・」 皇帝は同意するようにうなずいた。 イーディスはそれを予想していたかのように言った。 「もちろんです。期限は決めさせていただきますが・・」 その時・・ グランビアの当主の指先が少し動いた。 イーディスはそれに気が付くと 「申し訳ありません。当主の御気分がすぐれないようで・・ すこし休憩をいただきたいのですが」 「ああ、もちろんだとも・・ リーディアン、客間に案内をして差し上げるように」 皇帝があわてて答えた。 「それでは、少しの間、失礼いたします」 イーディスはグランビアの当主の手を取り、席を立った。 グランビアの当主が、部屋から退出するのを見届けると、 皇帝は側近に声をかけた。 「お茶の準備をしてくれ」
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