2人が本棚に入れています
本棚に追加
イーディスが部屋に入った時から、明らかに雰囲気が違う。
何か酒に酔ったような・・
声の響き方が・・揺らぐような。
そしてなぜか、彼に視線が引き寄せられてしまう。
校長先生が続けた。
「あと、こちらの青年はリーディアン・レジア、
同じく助手役ですが、本校の首席卒業です」
リードは軽く会釈をした。
「リーディアン・レジアです。よろしくお願いいたします。」
イーディスは興味深げにリードを見つめた。
その瞳はろうそくの炎と同調するように、揺らぐ。
「ああ、とても優秀なのですね。
それにレジア・・オオカミの紋章ですね。
勇敢で誇り高き騎士だ。
君も強いのかな?」
「・・いえ・・それほどでも・・」
リードうつむいた。
イーディスの視線が刺さるようで、やり場のない感じがした。
各自の紹介が終わり、食事が始まった。
イーディスにどうしても視線が集まる。
彼は美しく魅力的で、巧みに話術をふるう。
食事が終わり、自分の部屋に戻る廊下で、クリスがリードの上着を引っ張り止めた。
最初のコメントを投稿しよう!