感染する悪意

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「許して欲しければ……死ね」 わかったよ。 俺は車が行き交う道に数歩踏み出した。 激しいブレーキ音と大きな悲鳴。 身体に激しい衝撃を受けて、地面に叩きつけられる。 遠のく意識の中、もう声は聴こえなかった。 人が集まってくるのが薄らと見える。 次はこの中の誰かが同じ目にあうんだろう。 畜生。 何で俺がこんな目に。 俺は何もしていないじゃないか。
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