物語

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:  眼球がしばたき、睫毛が震える。どれくらい時間が経ったのかはわからないが、君がようやく意識を取り戻すと、眼前にはまるで知らない光景が広がっていた。  ぱらぱらと滲むようなちいさな魚の群れが視界をざあっと横切る。かと思えばあちこちへぱっと散らばる。そして、無数の個となって見渡すばかりの反射光になっていく。ちいさな魚たちはおろしたての紙のような白銀の腹をすべらせては、きゃらきゃらと君へ笑いかける。  君のいる場所は、どうやら一艘の舟の上のようだった。そして、君と同じようにして、舟の上にはぽかんとまどろむ N の姿があった。 「……ねえ、君」 N は君へ語りかける。 「ああ、来てくれたのが君で、よかったな」 KP : 【SANチェック 0/1】 木下 紫蘭(こした しらん) : CCB<=73 SANチェック (1D100<=73) > 93 > 失敗 system : [ 木下 紫蘭(こした しらん) ] SAN : 73 → 72 木下 紫蘭(こした しらん) :  これはいったい、そう口を開きたいが眼前の探し人も状況を理解していないようで疑問を投げかけるのを躊躇させた。  木下はぐるりと辺りを見渡す。目を開けたまま夢を見ている、と言われた方が腑に落ちる。それほど幻想的とも言える光景が広がっていた。  そうした逡巡のあと、木下の口から出たのはからかいとも、皮肉とも取れる言葉だった。 「あなたはいつも厄介事に巻き込まれますね。ご自分から首を突っ込んだんですか?」   : 「いやぁ、まいったね。返す言葉もない」  ゆったりと身を起こしたNは、眉尻を下げて困ったような笑みを浮かべたる。それからおもむろに視線を周囲に向けて一層困惑した表情になった。 「うーん。君が来る前に、少しでも筆が進まないかと思って試行錯誤していたことは間違いないんだ。だけど船に乗った覚えは………いや、そこはいいか。君だって私と船に乗った覚えなんてないだろうし」  「ただ、」と言って少し時間をとった。思考を深く探るように行ったり来たりしているちいさな魚たちの群れを漠然と眺めながら。しかし、やがて頭を振る。 「だめだな。筆を握っていたことしか思い出せない。」 木下 紫蘭(こした しらん) : 「そうですか、まあ僕も似たようなものです。…まさかこんな形で貴方との初デートを済ませることになるとは思いませんでしたけど。」  神秘的なところで良かったかもしれませんね、そうなんでもないように呟いた。  しかし意外だった。Nのことだ。  この景色を目に映したとき、どうせこの人は、現実では出会うことのない摩訶不思議な光景を逃すまいと忙しなく興奮して会話にならないだろうと。そう思っていた木下は、なんとなく安心してまろいため息をついた。 「お怪我はないですか?」  そう呟き、Nの身体を視診する。 木下 紫蘭(こした しらん) : CCB<=53 医学 (1D100<=53) > 80 > 失敗 木下 紫蘭(こした しらん) : 「うん、健康体そのものじゃないですか?よかったですね。」 木下 紫蘭(こした しらん) : CCB<=86 目星 (1D100<=86) > 21 > 成功 N : 「健康体か、それはありがたいなぁ……こんなことになっているときに体が悪いんじゃ始まらないからね。」   :  Nはそう言っておかしそうにくすくすと肩を揺らして笑った。 N : 「とりあえずどこも痛くはないし、記憶はないけれど、乱暴な目にあってこうなったわけではないようだ。初デートの場所はどこですか、と聞かれた場合にはどうすればいいのか悩むところだけれど。」   :  Nの言葉を聞きながら、君は周囲の様子に目を走らせる。  どこまでも、水面が続いている。どんなに目を凝らしてみても島の影一つ見当たらないのだ。  君たちの乗る舟は、まるで宙に浮かんでいるのではないかと思うほど身じろぎもしないような状態でただただぽっかりと浮かんでいる。水面は僅かな波を立てる様子もなくぴたりと凪いでいる。  しかし、そうして水面を見ていると視界に入ることだろう。君の乗る船の下には、おおきな魚のようなものが、ゆっくりとからだを揺らしながら渦巻いている。それは、点や線がゆるくほどけては身を寄せ合う、たくさんの文字のなりそこないが尾をうねらせるものであった。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「素敵なその質問にはぜひこう答えてください。『ボートに乗って水面を回遊した。初デートでボートに乗ると良くないと聞くけれど、あれはただの噂に過ぎなかったよ。』とね。」  そんな緊張感のない会話にふたりは目を合わせ、ひとつ息をついて笑った。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「しかし、風もないとなるとここは湖ですかねえ。海がこんなに凪いでいることなどそうないでしょうから。」  食料も水もなくどうしたものか、と木下はふいに漏れた自身のため息の方向、水面に目を向けた。 「どうやら、"なにか"はいるようですね。」 KP : <母国語>と<芸術:ネコと和解せよ>の組み合わせロール 木下 紫蘭(こした しらん) :  そう呟いた木下は徐に”なにか”に手を伸ばす。  指先が水面を抜け、シャツの袖を濡らす。  好奇心は猫をも殺す、この男にはこの言葉が似あうと誰かが言っていただろうか。ひとりで走り出してしまった好奇心は、おそらく木下自身にも止められはしない。 木下 紫蘭(こした しらん) : CCB<=95 母国語 (1D100<=95) > 51 > 成功   :  解れては集まる文字の群れは真っ黒に見えるほどで、不思議な質感を纏ってそこに存在する。それは君の好奇心をくすぐるのに十分だっただろう。おおきな魚に見える、しかし異様な存在のそれにまるで当たり前のように手を伸ばしてシャツの袖が濡れるのにも構わず触れようする。  その好奇心の成せる業か、伸ばした手の先にある文字の集まりが不意に意味のある一文で構成されていることに気づくことができる。そのおおきな魚は、ただ単に文字が寄り集まったものではない。膨大な文章の集合体だ。  文章自体に気が取られて一瞬動きが鈍ってしまったか、はたまた魚の方が触られることを嫌がったのか。君の指先がそのおおきな魚に触れることはなく、ぬるりとすり抜けるようにして避けられてしまう。  付かず離れず、まるで君の気を惹くかのように尚も船の下で悠々と体をくねらせている。 KP : <目星> 木下 紫蘭(こした しらん) : CCB<=86 目星 (1D100<=86) > 38 > 成功 :  握りしめた掌は空を切り、ただ水を纏わせた。木下は自身の手のひらを見つめたまま呟く。生きている、と。  まず"生きた文字"というのはどの分野に分けられるのだろうか。生物学か文学か、それともこの"なにか"のために新しい分野の名前が付くだろうか。木下の思考は明後日の方向に飛んでいく。   :  視線を落とし、思考に耽る君の目の前をちいさな魚たちが躍るようにして流れていく。銀色に輝くその背が光を反射して君の目をちりちりと照らす。  思わず細めた視界がじわりとぼやけて、再び焦点を結んだとき、舟底に文字が書かれていることに気づいた。それは、このような文章だ。 『名前があるから呼ぶのではなく、櫂があるから漕ぐのではなく、呼ぶからこそ名前があり、漕ぐからこそ櫂がある。何かものを見たいのであれば、何が見えるのか語ればよい』  その横で同じものを見たらしい N も、おや、と首を傾げた。 「何だろうね、これは」 : 「物体に文字を描写?投影?なんでしょうこれは…!すばらしい!」  間を与えず突っつかれ続けたそれは、とうとう限界を迎え破裂した。 「一瞬で?僕が見ていなかっただけ?いや、打ち上げられただけ?そもそもこれはなんでしょう、痛覚は…意思はあるのでしょうか。この文字列が僕らの前に現れたことは偶然?それともこの文字列が打ち上げられたことに意味が?」  ぶつぶつと彼の口から零れていく言葉は独り言のように、そしてこぼれた言葉の分だけボリュームが上がっていく。彼の手は躊躇いもなくその文字列に延び、やさしく表面を撫でた。 木下 紫蘭(こした しらん) : CCB<=95 知識 (1D100<=95) > 64 > 成功   :  Nは急激に、そして加速度的に口数の増えた君の様子を目を瞬かせながら不思議そうに眺めている。  まるで引き寄せられるかのように文字を追う君の目は導かれるようにしてカントの『コペルニクス的転回』を思い浮かべることだろう。『コペルニクス的転回』は、従来『認識は対象に依拠する』と考えられていたものに対し、『対象こそ認識により構成される』と、ものの捉え方を根本から転換させたものだ。  つまり、この場の状況にあわせて考えるのであれば……。『何もない』と片付けるのではなく、君が『何があるのか』を決めることによって、この場に『何ものかがある』とすることができるのではないだろうか。君はそんな風に発想できる。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「なるほど、カント哲学。その視点はとてもおもしろいですね。」  ひとつの現象を、人間の認識を通して現実として捉える。この自己中心的で一方的な論調が一般化することは、少なくとも木下が生きている時代にはないだろう。  しかし想像でも推測でもないこの考え方は、人間の本質を表していると木下は思っていた。命を脈脈と繋いでいく、その事実は他の生物とまるで変わらないのに、どうして人類はこんなにも愚かで愛おしい。  気づくと彼の頬は恍惚に染まっていた。身震いしそうな己の体を軽く抱え込み震えを逃がす。  多くの発見は小さな好奇心によって世に姿を現すことが多いとはいえ冷静さを失うことは宜しくない。木下はぎゅっと目を瞑り深呼吸をひとつ、脳を落ち着かせた。  しかし、ここまで一度もこの状況に心の揺れていないようなNに木下は疑問を感じていた。行き詰まっている作家はこんなものだっただろうか。一を十にしてしまえるような、もっと言えば零すら糧にしてしまうような、そんな必死さはなかっただろうか。 KP : S1d100 (1D100) > 29 KP :  Nの様子から嘘や偽りといったものは感じ取れない。しかし間違いなく不自然さはあった。それは何者かから行動を矯正されているかのような……そんな印象だ。   : 「面白い話だね、それは」  気持ちの制御に忙しい君の様子に笑みを滲ませながらNは楽しそうにそう言う。 「ここは静かで美しくて、とても素敵だけれど……確かに物が足りなくて寂しいと思っていたところだよ」  私がもっと語らなければ。Nは頷いた。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「"もっと語らなければ"?…なにを語っていただけるのでしょう。」  あなたが物語を紡ぐところはまだ見たことがない、楽しみです、と木下はNの方を向き両手で膝を抱え、所謂体育座りの格好でにっこりと、わざとらしく首を傾げた。   : 「そうだね、この物が足りない世界を、君のために何か……私が語ろうか。例えば君は、どんな景色を望むかな?」  片腕をゆっくりとあげて、何かを描きだすように指先を揺らしながらNが問う。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「僕が望む景色、ですか…。」  予想外の質問に木下は虚をつかれたように黙り込む。  なんといってもこの木下、抽象的な想像は大の苦手であった。  そうだ、だからこそNとは細く長い糸で繋がっていただけだった。行き詰まったという今回も、新しい風を入れるために毛色の違う木下を呼んだのではないか、そう複雑な心境になった。 「望む"もの"ならタイムマシンと答えられるのですが…。」  そう一言零し、木下は『望む景色』を探し出す。 木下 紫蘭(こした しらん) :  日本国旗の原型とされる日の丸が登場した安政の世を生きてみたい。違う。  そこから明治に国旗として制定されるまでの民衆の穏やかな熱を肌で感じたい。違う。  漢字廃止論に終止符を打った"かな漢字変換"が世に出たあの日……。違う。  ずれていく思考を首を振って追い払う。そうして落ち着くと見えてくる。過去を学べば学ぶほど、そういえば木下には思うことがあった、「……争いのない世界の景色。」  それはどんなものだろうか。それはおそらく生物が踏み入れたことのない領域。  皆が望むように争いのない平和が訪れるなんてことがあるのだろうか。それとも人口爆発によって食糧危機に陥るか。害虫害獣が大量発生して疫病の時代が訪れるのか。この世がエリュシオンに近づく日が来たりするのだろうか。 「あなたはどう思いますか?」  長いこと黙るのも良くないと木下はNに疑問をぶつけた。   : 「そうか……」  Nは溶けるように呟くと細く息を吐き出す。それから静かに真新しい空気を肺に取り込むと、青く澄み渡る物が足りない空を見上げる。 「私は、人が人である限り、この世から争いというものが完全になくなることはないと思う。でも、だからこそ同時に、見てみたいとも思う」  一陣の風が吹き抜ける。その風に乗って、どこからか微かに甘い香りが鼻腔を掠めてゆく。 「とある仏教の宗派の教えでは、この世の見え方は、その人の在り方次第だとするものがある。極楽浄土はどこか遠い知らない場所にあるのではなく、自身の物の見方が仏と同等になったとき、その者の見ている世界こそが極楽浄土になるのだという。さきほど君が出してくれたカント哲学の話にも少し通ずるものがあるね」  そう言いながらNはおもむろに立ち上がる。静かに凪いだ水面を眺めながら、やがてひとつひとつ描写を並べていく。 「水面に溢れる蓮の花。立ち上る爽やかな香り。柔らかな陽光を照り返す錦鯉の背。池に向かって枝を差し伸ばす柳。」  Nの言葉に応えるように、船の下で渦巻いていたおおきな魚がその体を躍らせる。その体から文字の一部が解けるようにして、その背びれからするすると抜け出て空間に散らばっていく。  すると、今までどこまでもどこまでも続いていた水面が、縁のある池へと姿を変える。水しぶきの様な煌めきと共に薄黄緑色をした絹糸のような枝葉を抱えた柳がその水際に姿を現す。ひたすらに透明だった水中から次々に蓮が浮かび上がってくる。水面に顔を出すと同時に、それらは閉じた花弁を一枚ずつ丁寧に開いてその姿をより美しく整えていく。その下をくぐるようにして今もなお泳いでいるおおきな魚は、赤と白、黒の三色が混じる巨大な錦鯉になっている。 「仏と同じ視点になることなんて、そう簡単にできることではないだろうし。一生かけても結局人であるうちに極楽浄土を見ることは難しいかもしれないけれど。もしも本当にそんなことができる日がきたら、人である私が一般論として創造できるこの景色が実際とどう違うのか、確かめてみたいものだね」 木下 紫蘭(こした しらん) : 「なるほど。人間は過去に幾度となく神になろうとしてきた。それはあなたのように純粋な興味だけではなく、愚かとも言える目的(なにか)があったわけですが…。」  木下は目を細めてNを見る。まるでその存在自体が眩しいかのように。 「さすが作家先生は違いますね。僕には到底真似できない。」  詩的でありながら、想像に容易いその言葉たちは木下をも飲み込んで渦巻く。奥底で求めていた穏やかな世界はここにあったのだと、Nは教えてくれる。  そういえば木下もそれを感じたことはなかっただろうか。極楽浄土を想像することはできないが、現実の抜写しならできるのではないか。目を閉じて光を遮断する。思い出すのはそう、紫陽花。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「雨上がりの朝の匂い。ふたつ、みっつ、感覚を詰めずに落ちる雨垂れ。」  今朝、道中で木下が見た光景だ。雨は降り、そして止む。ただそれだけのことが、どれだけ尊いことか人類は知っている。 「…ひとつ高い、ころころと無邪気な声を奏でる蕾たち。色とりどりの大輪を目指し太陽を追い求めるたくさんの向日葵の隣で、右と左の肌を合わせ鼻を寄せ合い際限なくしわを刻んでいく老木。 」  言葉を紡ぎながら木下は苦笑いをした。ふと顔を上げるとNと目が合う。ああやはり、やはり自分は"ひとが好き"なのだと。 KP : s1d100 (1D100) > 14 木下 紫蘭(こした しらん) : 「どうでしょうか。猿真似ですが…思ったより上手かったでしょう。」 KP :  Nは純粋に君の為に言葉を綴っているようだ。  また、同じように言葉を綴る様子を穏やかでありながら楽しそうに受け取っているように感じる。   :  君とNが見つめ合うその背後で、おおきな錦鯉の姿をした魚が跳ねる。勢いよく跳ねあがったその尾びれから再びするりするりと文字の細い帯が解けるようにして流れ出ていく。  文字の帯と共に空間に散りばめられた水しぶきのような煌めきが霧散する。  水面に溢れる蓮の花、池に向かって枝を垂らす柳、それらにしっとりとした重みと深い色味が加わる。空気に水の香りがする。ほんの少し濃くなったような空気は不思議と不快には感じない。  遠くに、鮮やかな黄色が首を伸ばして来るのが見える。その名の表わす通り、日の光を真っすぐに仰ぐ向日葵だ。そっと添えるように遅れて紫陽花が控えめに顔を出す。いずれも雨粒をその花弁や大きな葉にたっぷりと受けてキラキラとその存在を主張している。   : 「ああ、本当にすごいよ。君の言葉と私の言葉がこうして目に見える形で、同じ空間の中に、こんなに調和するように表現されている。いつもとは逆だ……こんなに新鮮なことはない。頭の中にある光景をどうすれば少しでも正確に伝えることができるだろうかと言葉を尽くすというのに。」  普段得られることのない刺激にNの頬は紅潮している。 木下 紫蘭(こした しらん) : 「その気持ち、少しばかりはわかりますよ。まあ僕の場合はお堅い学者様の相手ばかりですが。」  ふと忘れていた現実が顔を出した。  やれ論文を出せ、やれ期限を守れと煩わしい声が脳裏に響く。フィールドワークの方が夢中になれたし、随分と気楽だった。木下は、へらへらと好きなことだけに注力する自分が目障りなのだと解っていたが、しかしこの性分はどうにもコントロールが効くものではないのだと自分に言い聞かせる。  いや、そんなこと今はどうでもいい、と木下は首を振った。せっかくのこの景色を脳裏に刻んでいたいと思う。こんな機会はきっと一生のうち一度も経験できないものなのだから。 「…しかし今日の役割を果たせそうで安心しましたよ。」  あたたかい溜息をついたあと、木下はNを見上げ微笑む。 「気分転換にはなりましたか?」   : 「ああ、おかげさまでね。やはり、君に来てもらってよかった。」  満足そうに微笑むNは、ふと君から視線を逸らして水面を見る。 「おや……なんだか、そのおおきな魚、ちょっと変じゃないかい?気の……せい?」  そろりと舟の縁に手をかけてNは身を乗り出す。重心を崩した舟が僅かに傾く。
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