プロローグ:学校1の美少女になぜか嫌われてます。

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 俺は何かしただろうか。ここ2,3か月の記憶をさかのぼってみるが、何も出てこない。  俺は一度も告白なんてしたことないし、できるだけ迷惑をかけないように、つまり陰キャとして生活してきたつもりだ。だから、嫌われる理由が全く思いつかなかった。  と、俺がそんなことを考えていると、早紀が高いところにある窓を開けようとした。が、届かないようなので、 「俺がやるよ」  と進言すると、 「ありがと」  と一言残して席に戻った。  皆に対する辛辣さとは違って、なぜか塩対応だった。  俺って、彼女ほったらかしてほかの女子に告白するような奴より嫌われてるのか?ちょっとへこむんですけど。  早紀の席で早紀と香奈子が話していたが、俺の悪口じゃないかすごい不安だ。  この学校は先生が決めた席で1学期を過ごさなければならない。本日は7月15日金曜日。  …俺、こんな日々をあと何日繰り返せばいいんだろう。
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