第1話:終わりなきブラコンとの戦い、ここにあり。~一条和也~

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第1話:終わりなきブラコンとの戦い、ここにあり。~一条和也~

 やってまいりました放課後。  特に部活に所属していない俺はそのまま家に帰る。 「ただいま~」  1人暮らしをしている俺の家には誰もいないのだが、無意識に言ってしまう。 と、その時、 「おかえり~」  という声がした。えっ…  ちゃんとカギをかけて登校したはずだよな…  恐る恐る家の中に入るとーー  1人の少女がソファに制服で寝っ転がっていた。 「おかえり、お兄ちゃん」 「いや、なんでいる?あと、着替えろよ」 「そこの漫画とって~」 「おい」  今漫画を読んでいるこの少女は一条佐織、14歳。金髪ポニテの一応美少女。一応というのは、これが世間では可愛いのか分からないからである。  そして、実家に住んでいるはずの俺の実妹。  人ん家に勝手に入ってんじゃねえよ…。というか、合い鍵渡してねぇよな…?  だが、唐突に言われた言葉に、俺の思考は一度停止した。 「今日からこっちに住むから。」 「…は?なんで?」
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