第1話:終わりなきブラコンとの戦い、ここにあり。~一条和也~

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「母さん仕事」 「あぁ…」  それで納得がいった。  俺たちの母さんは教師をやっている。日本語の。  今まではこの近くにある日本語学校で働いていたが、たまに外国に行くこと もあった。今回もそれだろう。だからそういうときは俺がこいつの面倒を見…    と、そこで大切なことを思い出した。こいつは… 「という訳で、よろしくね、お兄ちゃん♡はーと♡」 「はぁ…」  今ハートマークがついてたのは言われなくても分かった。というか言ってるし。  憂鬱だ。  俺が思い出したのは2つ  その1、こいつは家事ができない。特に料理。  できない訳ではないが、なぜかこいつは料理をすることが嫌いなのだ。つまり、こいつの面倒を見るのは俺。  だが、それ以上に大切なこと  その2、今のハートマークで分かるかもしれないが、少しギャルっぽい見た目に反して、極度のブラコンである。…偏見か。すいません。  以上の2つが俺を憂鬱にさせていた。
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