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このままホームルームを終えて帰ることができるとばかり思っていた。でも、それはどうやらできないらしい。
クラスメイトたちが「めんどくさいね」というような話をしながら、いったん教室へ戻っていく。
「くっそ……」
青ざめた顔で、頭を押さえながら立ち上がる。普段の生活が影響しているからか、血流が悪く立ち上がっただけでもふらついた。
転ばないように、そして倒れないように立ち上がってからしばらく動かず、歩ける状態かどうか確認した。
視界はチカチカするものの、歩行は可能。それを判断するのにそう時間はかからない。
篠崎に見られていることに気づかぬまま、おぼつかない足で音楽室を出たのだった。
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