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そのころ真由香は大学時代からの 田中 優 と長い付き合いになっていた。
俺様な優に振り回されながらも、最後はいつも真由香のところに帰ってくる優と続いていた。
「美咲、聞いて〜また優が合コン行ったらしい。で、仲良くなった子と一緒に…」
「え〜っ。また!真由香が優しいからって、優くん、調子乗りすぎよ。」
「でも、最後にはやっぱり真由香が、って帰ってきてくれた」
「いやいやいや、いつもそう言って甘やかすから、同じこと繰り返してるよ。真由香もそろそろ本気で将来のこと、考えなよ。大事な真由香の大事な時間を無駄にするような付き合い方はよくないよ」
「美咲は聡太さんとうまく行ってるからいいだろうけど、私には優しかいないの。」
「このままじゃあ、真由香が心配で、私結婚もできないよ」
えっ。
真由香が目を見開く。手を口に当てているけど、大きく空いた口が丸見えだ
結婚…
結婚…
結婚…
「わかった。私、真剣に考えてみる」
真顔になった真由香。
そのまま黙り込んでしまった。
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