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「ありがとうございま〜す! ごちになります」
「おお、たまにはな!」
そして、2人でオフィスへ戻った。
今度は、橋上の鞄もなくなっていた。
「あれ? 本当に帰っちゃったのかなあ?」
「ちょっと、メッセージ送ってみるわ!」
「うん」
しかし、既読にもならず、返信もないようだ。
「じゃあ、屋上へ行こうか?」
「は〜い!」
わくわくして、テンションが上がっていた。
屋上の端に追いやられていたベンチを2人で移動させて、1番良い位置でスタンバイ。
「じゃあ、乾杯しますか?」
「うん」
「「乾杯〜!」」
ゴクッゴクッ
「ああ〜うんめ〜!」
「う〜ん最高だね。うちのビール美味しいよね」
「もちろんだよ! 自信を持っておススメしてますから……ハハッ」
そして……
ピューーーーッ ドッカ〜ン!
「お! 始まった!」
「うわ〜綺麗〜!」
「な、特等席だろ?」
「ホントだね、最高だね」
ドカーンと心臓部にまで響くほどの迫力。
そして、頭上で開く大輪の華々はとても美しい!
しばらく花火に見惚れていた。
「綺麗〜」
視線を感じて目を移すと、片瀬と目があった。
「ん?」
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