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最悪だ、最悪だっ、最悪だっっ!!!
どんな顔して里美に会えば良い?!
いや、さっきまで一緒だったから、もしかしたらまだ里美に渡ってないかもしれないっ!
今ならまだ間に合うかっ?!
俺はスマホを取り出して通話ボタンを押す寸前で手が止まる
「いや、待て…もし、もう読んでたら何て言う?」
「考えろ、考えろっ!」
これが舞台上だったら、アカデミー男優賞がもらえるだろう
気付かないうちに自分の声が口からもれている
「そうだっ!元々はあの劇のやつなんだし、正直に言えばっ!」
いや、でもそれを何でスラムダンクに挟んでたんだって話だし…
そもそも、本当に信じてくれるのか…?
いやいや、あいつのことだからきっと笑って流してくれるだろ!
でも、もし同じ気持ちでいてくれたら…
「ぅあ"ーーーっ!どうすりゃ良いんだっ!!!」
そうだっ!亜美に連絡して聞けば良いんじゃんっ!
急いで連絡先から亜美を探しているとインターホンが鳴って、玄関から亜美の声がした
「お邪魔しまーす」
俺は急いで玄関へと向かった
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