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サンドイッチセットが運ばれてきた。 種類は、6種類あり、ベーコンレタス、卵、ツナ、ポテトサラダ、カツがそれぞれはさまれていた。最後の1種類は、ホットドッグだった。 「ねぇ、ホットドッグは、サンドイッチなの?」 と聞いてみると、 「サンドイッチの定義では、2枚以上のスライスしたパンまたは1つのロールパンの間にはさまれているものや、1枚のパンを食べ物に覆われているもの。と言われているので、ホットドッグはサンドイッチなんですよ。」 「すごいね、リーくんは。博識だよ!」 と、ついつい頭を撫でてしまった。 「では、美味しいうちに食べましょうか。」 そう言いながら、リーくんの耳は真っ赤だった。 「唯は、どれ食べますか?」 「うーん…」 悩んでいると、何故か頼んだナイフを手に持ち、1口サイズに1つだけ切って、小皿に並べていった。僕の小皿には、6種類の1口サイズのサンドイッチが並んだ。 「これで、色々な味を楽しめますね。」 さすが、デキる男だ。僕もそうなりたい。と、また、リーくんの憧れ度が上がった瞬間だった。
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