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「ここ・・・・・・」 「ウタの家?」 「うん。ヤトとミトもいるよ。それぞれに部屋を与えてるんだ」 「ふぅん。今、あいつらは?」 「裏の森で遊んでる。うち、あまり参拝者多くないし、なにかあったら呼ぶからって自由な時間も与えてるんだ」  二人は支えてくれている時には本当によくしてくれる。だからこそ、自由に遊べる時間は楽しんでほしいと思う。 「なら好都合だな」 「え・・・・・・」  葵はそう言うとウタの手を掴む。ウタに案内させたウタの部屋に連れ込むと、ウタの身体を強く抱き寄せた。 「わ・・・・・・」  そして、ウタの顔を固定させると、唇を合わせた。 「んっ・・・・・・」  ビクリと肩を震わせたウタが、驚きながら葵にしがみつく。
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