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「葵くん、泉くんと仲良くしないとだよ」 「はぁ? やだよ。あのキャラ関わりたくねぇ」 「そんなこと言わないで」  葵は心底嫌そうだ。  でも、意外と合いそうだと思うのだが。ウタは、そう思ったが口には出さなかった。 「ウタさ、俺んち来ない?」 「え?」 「ここ、離れられないわけじゃないよな」 「あ、うん。今は少しなら大丈夫だよ。呼ばれたら戻らないといけないけど」 「じゃあ、日が暮れてからの方がいいな」  そう言うと、葵は拝殿の裏に周りそこに座る。 「葵くん?」 「日が暮れるまでここで待機」 「じゃあ、ぼくも隣座っていい?」 「どうぞ」  ポンポンと床を叩く。ウタはうれしく弾むように飛び乗る。
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