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 ウタは、目を輝かせながら水槽をみていく。それはどれもキラキラと輝いていて。綺麗で、優雅で。 「ウタ、イルカショー始まるみたいだぞ」 「イルカショー?」 「ああ。いってみるか」 「うん!」  葵がウタの手を引き歩き出す。ウタは弾む気持ちで葵についていった。  葵に連れてこられたのは、大きなプールに向かってたくさんの椅子が並ぶ場所。  真ん中あたりに席を決め座ると、たくさんの人もまたプールに向かって座っている。  何が始まるのだろう。ワクワクした心がとめられない。 「ほら、始まるぞ」 「えっ、わ、すごい」  アナウンスが聞こえ、大きなプールでイルカが跳ねた。  そしてはじまったイルカショーにウタは釘付けになる。
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