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「ウタを危険な目に合わせるところだったのは、反省してます。でも、俺、本気でウタのこと」 「人と神とは共存することはできない」  葵の言葉を遮り、テンははっきりとそう言った。 「人と神は、何もかも違う。違う世界を生きている。命の長さも、身体の構造も、何もかも違う。それがわかっていない」 「それでも俺は、ウタのことが好きだ」 「神は特別を作ってはならない。神は全ての人のために在るべきだ。しかし、ウタは其方と共にいることで、人間に憧れを抱くようになった。それは許されることではない」  この間のデートの最後に言っていた言葉を思い出した。 「ウタをそんな風に縛り付けたのは、其方のせいだ」 「縛り付けてるつもりはない。ただ、一緒にいたいだけだ」 「ウタの思いも、其方に植え付けられたものだ」 「は・・・・・・?」  テンが言った言葉に葵は唖然とする。一体どういうことだ。植え付けられたとは。
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