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 神社を後にし、葵がウタを連れてきたのは、葵が一人で暮らす家。真っ直ぐと葵の部屋に向かった。 「葵くん・・・・・・?」  黙ってついてきたウタがようやく声をかける。振り返った葵の顔は切羽詰まったような熱の篭った顔で、ウタは息を呑んだ。 「あおーーんっ」  噛み付くように唇を塞ぐ。すぐにその口づけを深くしていくと、ウタが葵の身体にしがみつく。  空気を求めたウタの開いた唇の隙間から舌を滑り込ませると、咥内を犯していく。  犯していくーーという表現が合うほど激しく深くなっていく。 「はーー、んぅ、あお・・・・・・く・・・・・・」 「ウタ・・・・・・、好きだ・・・・・・」  キスの合間に囁く。しがみついたウタの手にまたぎゅっと力がこもる。
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