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「・・・・・・はぁ」
一番奥まで押し進めると、葵は動きたい気持ちを抑えるために深く息を吐いた。
「ウタ? 大丈夫?」
「うぅ、あお・・・・・・くん」
「ん?」
「すき・・・・・・」
うわ言のように囁くウタにたまらなくなって、耳元で掠れた声で「バカ」と呟いた葵は、ウタの腰を掴みギリギリまで引き抜くと最奥を目指して突き上げた。
「んあっ!?」
背を逸らしながら身体をびくつかせるウタを支えながら、思うままに腰を打ちつけた。
もう止められない。耳に届くウタの声も。触れる身体も、全てが葵を高めていく。
愛しい。愛しくてたまらない。大好きすぎて、泣きたくなる。そんな感情を、初めて知った。
「ウタ・・・・・・愛してる」
ウタがいれば、もう他になにもいらない。
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