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それでも。それでも、葵が言うように、ウタが全てを忘れ、葵と違う世界で生きていくよりずっといい。
いつか別れが来るとしても、そのギリギリまで葵のそばにいたい。そう思った。
「でも・・・・・・」
きっと、このままではいけない。この正直な思いをテンに話、許してもらわなければ。
テンは、天を統べる神であり、ウタがこうして神として在り続けられているのはテンのおかげだ。
逆を言えば神としての存在を消す力も、テンは持っている。
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