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「なんだ・・・・・・これ・・・・・・」
「もう、だいじょ・・・・・・」
人型を取った上、怪我を治すため力を一気に使ったためくらりとめまいを起こしたウタ。葵がその身体を咄嗟に支えた。
「あ・・・・・・ごめ・・・・・・」
「ウタさまぁ!」
側で見ていたミトが慌てて飛び出してきた。その姿に葵はギョッとする。背中にカラスの羽が生えていた。
もちろん、ミトには姿を見せているつもりはない。
「おまえ・・・・・・なにその羽・・・・・・」
「お前、あたしの姿見えてるの?」
「は・・・・・・?」
ミトは驚いて葵の姿を見るが、今はウタのことが先決だとウタに駆け寄った。
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