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「もしかして、友だちなのかな」 「友だち・・・・・・ぼ、ぼくはそうなりたいです」  正直、今はその立ち位置にいない気がする。なぜか、最近はよくこの神社に立ち寄ってくれることも増えたけれど。  好きだと伝えたといえ、何かが変わったわけでもない。 「そうか・・・・・・。どうか、葵のことをよろしく頼むよ」 「は、はい。でも・・・・・・、葵くんはそれを望んではいないかもしれません」 「葵は、本当はとても心優しいいい子なんだ。だが、大人の身勝手に振り回され、心が疲弊してしまったんだ・・・・・・」 「え・・・・・・」  おじいさんは酷く思い詰めた表情で顔を伏せた。  大人の身勝手・・・・・・、なにがあったのだろう。もしや、あの日酷く泣きじゃくっていた事と関係があるのだろうか。あの日以来、ここを訪れなくなったこともーー。
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