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「翔くん。良かったら、ぼくとお友だちになってくれない?」 「え?」 「ぼく、ここで一人なんだ。だから、翔くんが友だちになってくれたら寂しくないんだけどな」  ウタの言葉に戸惑うように視線を揺らした翔は、戸惑いながらも小さく頷いた。 「お兄ちゃんも、一人なの?」 「もってことは、翔くんも一人なの?」 「・・・・・・みんな、俺のこと、ノロマっていうんだ。女々しいって、泣き虫って」 「そっかぁ。でも、翔くんはその子たちと友だちになりたいんだよね?」  心の中では僕と言っていた翔が、自分のことを俺、と呼ぶのもきっと周りから女々しいと揶揄われてしまうからなのかもしれない。
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