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三日後、再び神社に現れた翔の姿にウタはギョッとした。
「ど、どうしたの、その顔!」
翔はあちこち擦り傷やら青タンやらで傷だらけだった。翔自身はなにやらスッキリとした清々しい表情をしている。なにがあったのだろうか。
「男らしい顔になったな」
たまたま立ち寄ってくれていた葵も驚いた顔をしている。
「感心してる場合じゃないよ。大丈夫?」
「拳でわかり合ってきた!」
「えぇ!? 本当に、喧嘩しちゃったの?」
思いもよらない返答にウタは驚く。この間のウタに言われたことが影響してしまったんだろうか。
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