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「そんな事言わないで! って向かって行ったら、たっちゃんたちも、やり返してきて、喧嘩になって。それでも負けずに戦ってたら、お前結構やるじゃんって見直してくれたんだ。女々しいって言ったのも謝ってくれた!」
「そうなの?」
「なんかね、俺がなに言ってもメソメソばっかするからイライラしたんだって。思ってること俺もいっぱい言ったし、たっちゃんたちの思ってることも聞いて、仲直りしたの」
翔はとても楽しそうな笑顔を浮かべている。満足そうで、翔がそれでいいのなら、よかったと言えるのだろうが、ウタは自身のアドバイスを少し後悔していた。
結果的に仲直りができたのなら結果オーライなのだが、拳でやりあうと言うことは、漫画の世界では許されても、現実の世界では怪我を伴う。
きっと、翔の家族も心配しただろう。神として最低なアドバイスだったと反省した。
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