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「君・・・・・・、ぼくの姿が見えるの?」
「え? なに、面白いこと言うね。確かに俺、霊感強い方だけど・・・・・・、もしかして、君、ユーレイとかいう?」
幽霊とは違うのだが、霊感が強い人間は姿をその目に映しやすいというのはあることだ。
「幽霊ではなくて、神様だよ」
「・・・・・・神様? 大きく出たね」
その彼は信じていない様子だった。それもそうかもしれない。幽霊というのはこれまで見てきたのだろうから信じられても、神様と言われて簡単に信じられるものでもないのだろう。
「泉?」
このまま幽霊とでも思って帰ってもらった方がいいのかと悩んでいたところでもう一つの声が聞こえた。
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