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「葵くん、お友だち?」
「は? そんなんじゃねぇよ」
「えぇー。友だちだろ、俺たち」
「いつ、友だちになったんだよ。こいつがしつこく絡んでくるだけだ」
迷惑そうな葵だが、これまで散々しつこく絡んできているのか半諦めも感じる。でも、葵にはそれくらい強引な方がいいのかもしれない。
「葵、この子知ってるの?」
「・・・・・・てか。普通に話してたけど、お前、見えてんの」
「え? さっき、この子にも言われたんだけど。ユーレイなの? この子は神様とかいうんだけど」
ケモ耳姿のウタと普通に会話をしていることに葵も気づいたらしい。
「ただのコスプレ付きの神主だろ」
葵はそう言って踵を返して歩いて行ってしまった。
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