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「そうなの?」
「えっと・・・・・・」
どう答えたらいいのか戸惑い、曖昧に答える。前に、神であることを無闇に人に話すなと天に指摘されたことを今更思い出した。
「そ、そうです。人集めのために」
「確かに、ケモ耳似合ってるもんね。可愛い」
「本当ですか?」
「でも、男の子だよね。残念だなー。女の子だったらタイプだったのに」
そう言いながら顔を近づける泉にギョッとしながら曖昧に微笑んだ。本当に、葵とは違うタイプだ。
「じゃ、俺も今日は帰ろうかな。また来るね」
「はい。またお越しください」
参拝客が増えるのは素直に嬉しい。それが、葵の友人とすれば余計に。
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