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「そこまでだ!」
部屋の中を眩い光が包み、見知らぬ声が響き渡った。
目が眩み腕で目を庇う。暫くして落ち着いたのを確認するとそっと目を開けた。
「これ以上見過ごすわけにはいかない」
目の前にはいつの間にか、着物姿の女の人がウタの身体を支えそこにいた。一体どこから入ってきたのかと思ったが、おそらく人間ではないのだろう。ウタの存在を受け入れた葵は案外すんなりとその事実を受け入れていた。
その女の人の腕に抱かれたウタは固く目を閉じぐったりと倒れ込んでいた。一体何が起きたのか。
「ウ、ウタ・・・・・・」
「人の生死にかかわる願いを聞き届けるなど、何を考えている。禁忌だとわかっていたはずだろう」
「禁忌・・・・・・」
葵は息を飲んだ。人を生き返らせることができるなんて、葵も思っていなかった。それが、禁忌であると聞かされても驚きはしない。考えてみれば、当たり前のことだ。
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