46人が本棚に入れています
本棚に追加
じゃあ、ついでに私も2
適当な相槌は、別にユウカのことが嫌いだからでも、興味がなくなってしまったからと言うわけでもない。
それなりに大切で、共に楽しい時間を過ごすこともある、良き友人だと思っている。
…けれど、常識的に見たならば、良き、とは言いづらいかもしれない。
ユウカは感情の起伏がとても激しいし、少しだけ身勝手で、何より私と同じでメンヘラだ。
私たち二人は、東京の新宿にある歓楽街から、タクシーでワンメーターですぐに着く、とあるマンションの向かいにあるコンビニの影に、ちょこんと並んで体を寄せていた。
もう真夜中も朝方も正真正銘の朝も過ぎ去り、都会にしては空は青く、薄く掠れたひつじ雲がちょこちょこと途切れて見える。
明日は雨かあ、なんて思いながら紫煙を吐くと、ユウカの顔を下から覗き見る。
最初のコメントを投稿しよう!