【あの素晴らしい警官に愛を込めて】

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私は、すぐに自分が加入している任意保険会社に連絡した。 とりあえずレッカー車を手配して、私が接触してしまった自動車を運転していた男性の名前と電話番号を伝えた。 「大丈夫ですか?」 私は念のために運転手の奥さんらしき人が同乗していたのを確認すると、胸部と両腕の痛みを我慢して訊いた。 「なんか調子悪いかも~ムチ打ちかも~」 と、その女性がケタケタと笑いながら私を見た。 -----‐-------てめえ、このやろう!!私の方が重症なんですが?!!------------- 私は怒りを抑えて一息、深呼吸をした。 「なら救急車を呼びますよ?」 と私が言うと、その女性は慌てて、 「いや、そこまでしなくても……」 と笑うのを止めた。 その時、漸くパトカーが3台、到着した。
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