【あの素晴らしい警官に愛を込めて】

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「岩田さん……ですか?私に何かようですか?」 上田は素知らぬ顔をして私に訊いてきた。 そんな上田の態度に私は、また暴れだしそうであったが何とか自分の感情を抑えた。 私は支離滅裂に、たくさんの事を口走った。 何故ノルマかなんか知らんけど警察はこそこそ隠れて違反チップをきり、お金儲けに走るのか? 人の命が大切なら、堂々と交通ルールを守るようにと隠れていないで注意喚起するのが本来の姿ではないのか? それが出来ないなら警官なんか辞めてしまえ……等々。 その私の訴えを聞いた私を取り巻いていた警官達は蜘蛛の巣を散らしたように逃げて行った。 ただ…… 上田だけは真剣な顔をして私の訴えに対して考え込んでいた。
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