【あの素晴らしい警官に愛を込めて】

1/7
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
私は軽自動車を運転していた。 心療内科からの帰りだった。 何故、私が心療内科に行っていたのかと言うと睡眠薬が切れたからだ。 躁鬱病の私は睡眠薬が無いと眠れない。 深夜であろうと何だろうと、このイカれた私の脳みそは思考回転を止めようとしないのだ。 だから他の薬は兎も角、睡眠薬だけは欠かしてはいけない代物だったのに無くなってしまった事に気付かなかった自分が許せなく、予約も取らずに強引に病院へ行き、イライラしながら運転していたのだ。 その道はメイン通りの国道。 日中でも時として渋滞が起こるほど自動車やトラックの往来が多い道だ。 私は、これでも交通道路法には詳しかったしゴールド免許をキープしたかったのもあったから、制限速度を守って軽自動車を転がしていた。 うん。 あの時までは…………。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!